グラウンド・ゴルフは、1982年(昭和57年)に鳥取県の泊村で生まれた運動です。クラブでボールを打ち、8つのホールを回って打数を数えます。
この記事では、どんな運動なのか、いつどこで生まれたのか、いま何人くらいが楽しんでいるのかを、公式の資料をもとにまとめます。
結論|グラウンドゴルフとは8ホールを回って打数を数える運動です
先に結論をお伝えします。
- 生まれた年と場所:1982年(昭和57年)、鳥取県東伯郡泊村(現在の湯梨浜町)で考えられました。
- やること:クラブでボールを打ち、ホールポストに入るまでの打数を数えます。打数が少ない人が上位です。
- 標準の広さ:50m・30m・25m・15mが各2ホール、合計8ホールです。
- 審判:コースに審判員はいません。自分で判定します。
この記事は、これから始める方と、そのご家族に向けて書いています。今日やることは1つです。最後まで読んで、気になった項目のリンクから次の記事へ進んでください。
なお、競技の正式な表記は「グラウンド・ゴルフ」です(中黒が入ります)。検索では「グラウンドゴルフ」と書かれることが多いので、この記事では両方を使います。
グラウンドゴルフはどんな運動か
公益社団法人日本グラウンド・ゴルフ協会の説明はこうです。専用のクラブ、ボール、ホールポスト、スタートマットを使ってボールを打ち、ホールインするまでの打数を数えます(出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフとは?」。協会の公式サイトからご覧ください)。

同じ説明には「高度な技術を必要とせず」「ルールもごく簡単」で、「子供から高齢者まですべての人が、楽しくプレーすることができます」と書かれています。
もう1つの特徴は、場所を選ばないことです。協会の説明では、場所によって距離やホールポストの数を自由に決められ、運動場、河川敷、公園、庭などどこでもコースにできる、とされています。
用具の呼び方をここで整理します。
- クラブ:ボールを打つ棒です。
- ボール:打つ玉です。
- ホールポスト:ゴールです。ここに入れることを「トマリ」と言います。
- スタートマット:打ち始める場所に置く敷物です。
ホールポストにボールが入ると、鈴が「チーン」と鳴ります。この音は笹川スポーツ財団のスポーツ辞典でも、この競技の特徴として紹介されています。
聞き慣れない言葉が出てきたときは、グラウンドゴルフの言葉の意味一覧をお手元に置いてください。
発祥は1982年の鳥取県泊村です
日本グラウンド・ゴルフ協会の説明では、この競技は「昭和57年に鳥取県東伯郡泊村生涯スポーツ活動推進事業の一環として」考えられました。西暦では1982年です。

協会の「グラウンド・ゴルフの誕生」の説明には、より詳しい経緯が書かれています。昭和57年に泊村が文部省(当時)の補助事業の指定を受けたこと、鳥取県内外の14名の学識経験者による専門委員会が関わったこと、当時の村長が国や県へ働きかけたことなどです。
そして昭和58年(1983年)7月に、泊村、鳥取県、日本グラウンド・ゴルフ協会が相次いで設立されました。考えついてから1年ほどで、村・県・国の団体がそろったことになります。
泊村は、現在は湯梨浜町の一部です。町の名前は変わりましたが、発祥の地であることは変わりません。
「トマリ」という言葉は村の名前から来ています
ボールがホールポストに入ることを「トマリ」と呼びます。この呼び方には理由があります。
協会の誕生の説明には、ルールに「トマリ」と明記されたのは、発祥の地が泊村であることを後世に残すためだ、という記述があります。競技の言葉そのものに、生まれた土地の名前が残されているわけです。
1打目でトマリになったときの数え方は、次の章で説明します。
標準コースは8ホール・全部で240mです
コースは自由に作れますが、標準の形が決まっています。協会の競技規則第16条には「標準コースは、50m、30m、25m、15m 各2ホールの合計8ホールで構成する。」とあります。

| 距離 | ホール数 | 合計の長さ |
|---|---|---|
| 50m | 2ホール | 100m |
| 30m | 2ホール | 60m |
| 25m | 2ホール | 50m |
| 15m | 2ホール | 30m |
| 合計 | 8ホール | 240m |
表の「合計の長さ」240mは、上の各距離とホール数から出した計算です。歩く距離はこれより長くなります。
点数の数え方も決まっています。競技規則第14条には「打ったボールが1打目でトマリになったとき(ホールインワン)は、実打数から1回につき3打差し引いて計算する。」とあります。
8ホールの打数を足して、トマリが出た回数だけ3打ずつ引きます。記入のしかたはスコアの付け方にまとめています。
基本の決まりごとはグラウンドゴルフの基本ルールをご覧ください。打つ順番の決め方は打順の決め方、同じ打数だった場合の順位は同点のときの順位の決め方です。
目安の打数を知りたい方は平均スコアの目安もあわせてお読みください。
審判はいません。自分で判定します
この競技には、コースに立つ審判員がいません。笹川スポーツ財団のスポーツ辞典には、審判員を必要とせず、プレーヤーが自分自身で判定する、と書かれています(出典:笹川スポーツ財団「グラウンド・ゴルフの歴史・ルール・道具」。財団の公式サイトからご覧ください)。
そのため、ルールの第一章は「エチケットとマナー」から始まります。たとえば第1条は「プレーヤーは、自分のプレーが終わったら、すみやかに次のプレーヤーの妨げにならない場所に行く。」、第3条は「プレーヤーは、自分の作った穴や足跡を直して行く。」です。
打ち方や技術の前に、まずこの章があります。ここがこの競技の性格をよく表しています。
自分で判定するときの考え方は審判はいる?自分で判定する決まりに、反則になる場面と罰打は反則と罰打の決まりにまとめています。
場でのふるまい方はグラウンドゴルフのマナーと気づかいをご覧ください。
1ラウンドにどれくらい時間がかかるか
はじめての方から多いご質問です。標準コースは8ホール、距離の合計は240mです。
実際にかかる時間は、人数、組の分け方、コースの混み具合で変わります。ここでは出典のない分数は書きません。
目安と当日の時間の流れは、グラウンドゴルフは何時間かかる?8ホールの目安と一日の流れにまとめています。
何人で回るかで時間は大きく変わります。組の分け方は何人で回る?組の分け方をご覧ください。
はじめて参加する日の持ち物と流れは初めて参加する日の流れにあります。
何歳から何歳まで楽しめるか
協会の説明には「子供から高齢者まですべての人が、楽しくプレーすることができます」と書かれています。年齢の上限を定めた決まりはありません。
実際に楽しんでいる方の年齢は高めです。笹川スポーツ財団のスポーツ辞典には、協会の会員の年齢構成は「男女ともに60歳以上が9割」を占める、と書かれています。
体力に不安があるときは、回り方で調節できます。8ホール単位で区切る、休憩を入れる、短い距離から始めるといった方法です。
くわしくはグラウンドゴルフは何歳まで楽しめる?体力に不安がある時の回り方をご覧ください。
なお、この記事では健康への効果は書きません。運動の前には準備運動をして、無理をせず、水分を取りながらお楽しみください。
楽しんでいる人の数はどれくらいか
公表されている数字を2つ紹介します。どちらも出典のある数字です。
1つ目は実施人口です。笹川スポーツ財団「スポーツライフ・データ2024(速報)」では、グラウンドゴルフを年1回以上行った人の実施率は1.4%、推計人口は147万人と報告されています。
この調査は2024年6月7日から7月7日にかけて、全国の満18歳以上の男女3,000人(男性1,498人・女性1,502人)を対象に行われたものです(出典:笹川スポーツ財団「スポーツライフ・データ2024(速報)」・調査の概要。財団の公式サイトからご覧ください)。
2つ目は年齢の構成です。前の章で紹介したとおり、協会の会員は男女ともに60歳以上が9割です。
つまり、60代以上の方が中心の運動です。同世代の仲間と一緒に始めやすい、とも言えます。
なお、日本グラウンド・ゴルフ協会は会員数の推移をグラフで公開しています。最新の会員数は画像で掲載されているため、この記事では数字として引用していません。
ゴルフ・パークゴルフ・ゲートボールとの違い
似た名前の運動と間違われやすいので、違いを一言で整理します。
- ゴルフ:別の競技です。グラウンド・ゴルフはクラブ1本で、ボールは地面の上を転がします。
- パークゴルフ:用具も団体も別です。違いはパークゴルフとの違いにまとめています。
- ゲートボール:ゲートを通す競技です。違いはゲートボールとの違いをご覧ください。
どれも別の競技です。用具を共用することはできません。
はじめての方が最初に決める3つのこと
- どこでやるか。専用コースのある会場か、地域の会の練習日かを決めます。探し方はグラウンドゴルフはどこでできるかの探し方と場所の探し方にまとめています。
- 用具をどうするか。まずは借りて試す方法があります。用具は借りられる?探し方と費用の比べ方をご覧ください。買う場合の選び方はクラブの選び方(長さ・重さ・認定マーク)です。
- いくらかかるか。会場の使用料と用具の費用がかかります。目安はグラウンドゴルフの費用相場にまとめています。
いきなり道具をそろえなくても大丈夫です。体験会に出てみるのが早い方法です。申し込みの流れは体験会の申し込みの流れで説明しています。
服装と靴は服装と靴の選び方をご覧ください。特別なものは要りません。
安全に楽しむための3つの注意
長く続けるために、次の3つだけ守ってください。
- 準備運動をする。肩・腰・手首をゆっくり動かします。やり方は準備運動(肩・腰・手首)にあります。
- 水分を取る。暑い時期は休憩もはさみます。暑い季節の水分と休憩をご覧ください。
- 無理をしない。具合が悪いときは途中で休みます。打数より体調が先です。
雨の日の判断は雨の日のグラウンドゴルフにまとめています。
公式の決まりを自分で確かめる方法
ルールや用具の規格は改定されることがあります。最後は公式の資料で確かめるのが確実です。
この記事の出典は、日本グラウンド・ゴルフ協会の公式サイトと笹川スポーツ財団の公式サイトです。どちらもトップページから目的の資料へ進めます。
都道府県や市町村の協会の情報は、自治体の公式ページにも出ています。調べ方の手順は公式情報の調べ方にまとめました。
よくある勘違いと、その直し方
勘違い1:ゴルフができないとできないと思っている
別の競技です。協会の説明でも「高度な技術を必要とせず」と書かれています。クラブは1本だけで、ボールは地面の上を転がします。ゴルフの経験は要りません。
勘違い2:広い専用コースがないとできないと思っている
協会の説明では、運動場、河川敷、公園、庭など、どこでもコースを設定できます。距離やホールの数も、場所に合わせて変えられます。コースの作り方はグラウンドゴルフのコースの作り方にまとめています。
勘違い3:「グラウンドゴルフ」と書くのが間違いだと思っている
正式な表記は「グラウンド・ゴルフ」です。ただ、検索窓には中黒なしで打つ方が多いです。どちらで探しても同じ競技にたどり着けます。
勘違い4:強く打つほど上手だと思っている
打数を数える競技です。強く打っても、行き過ぎれば打数が増えます。まっすぐ転がすことのほうが大事です。まっすぐ打つコツと打ち方(右手・左手・握り方)をご覧ください。
勘違い5:1打目で入れば1打として数えると思っている
1打目でトマリになったときは、実打数から3打を引きます(競技規則第14条)。1打が0打になるのではなく、マイナス2打の扱いになります。
よくある質問
Q1. グラウンドゴルフはいつどこで生まれましたか
1982年(昭和57年)に、鳥取県東伯郡泊村(現在の湯梨浜町)の生涯スポーツ活動推進事業の一環として考えられました。翌1983年(昭和58年)7月に、泊村・鳥取県・日本グラウンド・ゴルフ協会が相次いで設立されています。
Q2. グラウンドゴルフは何ホール回りますか
標準コースは8ホールです。競技規則第16条で、50m・30m・25m・15mを各2ホールと定められています。ただし場所に合わせて距離やホール数を変えることもできます。
Q3. グラウンドゴルフをしている人は何人くらいいますか
笹川スポーツ財団「スポーツライフ・データ2024(速報)」では、年1回以上行った人の推計は147万人(実施率1.4%)と報告されています。全国の満18歳以上の男女3,000人への調査にもとづく推計値です。
Q4. 何歳まで続けられますか
年齢の上限を定めた決まりはありません。協会の説明は「子供から高齢者まですべての人が」楽しめる、としています。体力に合わせた回り方は何歳まで楽しめる?体力に不安がある時の回り方をご覧ください。
Q5. 1ラウンドはどれくらい時間がかかりますか
標準コースは8ホール・合計240mです。かかる時間は人数やコースの混み具合で変わります。目安は何時間かかる?8ホールの目安と一日の流れにまとめています。
まとめ
グラウンド・ゴルフは、1982年に鳥取県泊村で生まれた運動です。クラブでボールを打ち、ホールポストに入るまでの打数を数えます。
標準コースは50m・30m・25m・15mが各2ホールの計8ホールです。1打目で入れば3打引きます。審判はおらず、自分で判定します。
年1回以上楽しむ人は147万人と推計され、協会の会員は60歳以上が9割です。始める場所も用具も、この記事のリンクから順に見ていってください。
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この記事は、ぐらごるナビ編集部が公開資料をもとにまとめました。ぐらごるナビは、公益社団法人日本グラウンド・ゴルフ協会の公式サイトではありません。非公式の情報サイトです。ルールや統計の内容は改定されることがあります。最新の内容は各団体の公式ページでご確認ください。運動の前には準備運動をして、無理をせず、水分を取りながらお楽しみください。