グラウンド・ゴルフとパークゴルフは、名前も見た目も似ています。ですが、別々に生まれた別の競技です。
先に結論をお伝えします。いちばん大きな違いは2つです。「コースの広さ」と「ねらう的の形」です。
グラウンド・ゴルフは8ホールで、いちばん長くても50mです。的は地上に立つ輪(ホールポスト)です。パークゴルフは18ホールで、1ホール100m以内です。的は地面にあいた穴(ホールカップ)です。
グラウンドゴルフとパークゴルフの違いは「広さ」と「的の形」です
まず、この2つを押さえてください。ほかの違いは、ここから枝分かれしていきます。
- コースの広さ。グラウンド・ゴルフの標準コースは8ホールです。50m・30m・25m・15mが各2ホールです。パークゴルフは9ホールを1つの単位にして、1ラウンド18ホールで回ります。
- 的の形。グラウンド・ゴルフは、地上に置いた輪の中でボールが止まれば終わりです。この状態を「トマリ」と呼びます。パークゴルフは、地面の穴にボールを入れて終わりです。
広さが違うので、必要な場所も変わります。グラウンド・ゴルフは校庭や公園の広場でもできます。パークゴルフは専用に造られたコースで遊ぶのが基本です。
的の形が違うので、最後の一打の感じも変わります。輪に当てて止めるのと、穴に落とすのとでは、力の加減が別物です。

なぜ違うのか|生まれた場所も年も別々です
この2つは、どちらかがどちらかの仲間というわけではありません。それぞれ別の町で、別々に考え出されました。
グラウンド・ゴルフは1982年(昭和57年)です。鳥取県泊村(現在の湯梨浜町)で考え出されました。当時の村は高齢化が進み、健康づくりが課題でした。そこで教育委員会が中心になって、新しいスポーツを作りました。(出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフの誕生」)
「トマリ」という言葉も、この泊村から来ています。発祥の地を後の世に残すため、ルールにそのまま書き込まれました。
パークゴルフは1983年(昭和58年)です。北海道の幕別町で生まれました。公園の一画で遊び始めたことがきっかけです。名前も「公園(パーク)で始めた遊び」から来ています。(出典:日本パークゴルフ協会「パークゴルフとは?」)
生まれた年は1年違いです。ですが、作った人も土地も別です。だから道具もルールも、それぞれ独自に決められています。
グラウンド・ゴルフの成り立ちは、グラウンド・ゴルフとは何かと歴史の記事でくわしく説明しています。
ひと目でわかる比較表|道具・コース・ルール
おもな違いを1つの表にまとめました。迷ったらここに戻ってください。
| くらべる点 | グラウンド・ゴルフ | パークゴルフ |
|---|---|---|
| ホール数 | 標準コースは8ホール | 9ホールが1単位。1ラウンドは18ホール |
| 距離 | 50m・30m・25m・15mが各2ホール | 1ホール100m以内。1コース(9ホール)500m以内 |
| ねらう的 | 地上に立つホールポスト(輪) | 地面のホールカップ(穴)。直径20cm〜21.6cm |
| 終わりの合図 | 輪の中でボールが止まる(トマリ) | 穴にボールが入る |
| クラブの本数 | 公式ルールに本数の定めなし。実際は1本で回ります | 1本と決められています(規則12-2) |
| 打つ前の台 | スタートマットの上にボールを置く | ティグラウンドでティ(高さ2.3cm以下)を使う |
| 目標打数(パー) | 定めなし。実際に打った数を数える | 9ホールで33、18ホールで66 |
| ホールインワン | 1回につき3打を差し引く | 差し引く決まりはない |
| コース外(OB) | 1打付加 | 2打付加 |
| 生まれた年と場所 | 1982年・鳥取県泊村(現 湯梨浜町) | 1983年・北海道幕別町 |
出典は記事の最後にまとめました。数字はすべて協会の公開資料から取っています。
道具の違い|クラブは1本ずつ、ボールと的が違います
意外に思われるかもしれませんが、使うクラブはどちらも1本です。持ち替えはしません。
ただし、決まり方が少し違います。パークゴルフの規則では、1本のクラブでプレーするとはっきり決められています(規則12-2)。
グラウンド・ゴルフの公式ルールには、本数を定めた条文がありません。第5条で用具をクラブ・ボール・ホールポスト・スタートマットの4つと定めているだけです。実際の場面では1本で回ります。
違うのは、クラブの形です。パークゴルフのクラブヘッドは木質で、重さは600g以下です。ロフト(打つ面の傾き)はつけません。(出典:日本パークゴルフ協会「パークゴルフ用具について」)
ボールも別物です。パークゴルフのボールはプラスチック製で、直径6cm・重さ80〜95gです。グラウンド・ゴルフのボールは、協会の用具標準規則で別に定められています。
いちばん大きな道具の違いは、的です。グラウンド・ゴルフのホールポストは、地上に立つかご状の輪です。穴は掘りません。ですから、芝生や土の広場があれば置けます。
パークゴルフのホールカップは、地面に埋めた穴です。直径は20cm〜21.6cmで、地面より10mm下げて埋めます。掘る工事が要るので、専用コースが必要になります。

どちらの競技も、用具はそれぞれの協会が認めたものを使う決まりです。買うときは認定の印を確かめてください。グラウンド・ゴルフのクラブ選びは、長さと重さの目安の記事をご覧ください。
ルールの違い|数え方と罰打が変わります
ここが点数に直結する部分です。3つに分けて見ていきます。
1. 目標打数(パー)があるかどうか
パークゴルフには「パー」があります。9ホールで33、18ホールで66です。この数より少なければ好成績になります。
グラウンド・ゴルフにパーはありません。実際に打った数をそのまま足します。8ホールの合計が少ない人が上位です。
2. ホールインワンの扱い
グラウンド・ゴルフには、大きなごほうびがあります。1打目でトマリになったときは、1回につき3打を差し引きます。「1打 − 3打 = マイナス2打」という計算です。
この引き算があるので、合計がマイナスになることもあります。パークゴルフには、この差し引きの決まりはありません。
トマリのねらい方は、ホールインワンとトマリの記事でくわしく書いています。
3. コース外に出たときの罰打
ボールがコースの外に出たときの罰が違います。ここは間違えやすい点です。
グラウンド・ゴルフは1打付加です。ホールポストに近寄らない場所にボールを置いて、次を打ちます。
パークゴルフは2打付加です。OBラインを最後に横切った場所から、クラブ2本分以内でカップに近くならない場所に置きます。

グラウンド・ゴルフの罰打の全体像は、基本ルールの記事にまとめてあります。
どちらを始めるか決める手順
迷ったら、次の順番で考えてみてください。3つめまでで、たいてい決まります。
- 近くにできる場所があるか調べます。パークゴルフは専用コースが要ります。お住まいの近くにコースが無ければ、通う負担が大きくなります。
- 歩く距離を考えます。パークゴルフの1ラウンドは18ホールです。グラウンド・ゴルフの標準コースは8ホールです。歩く量はパークゴルフのほうが多くなります。
- だれと遊ぶかを考えます。お住まいの地域に、どちらの集まりがあるかを確かめてください。仲間がいるほうから始めるのが、続けやすい方法です。
- 道具を借りられるか確かめます。はじめは借りて試すほうが失敗しません。合わなければ、もう一方を試せます。
- 一度どちらも体験してみます。読んで決めるより、1回打ってみるほうが早く分かります。
どちらか一方に決める必要はありません。両方を楽しんでいる方も大勢います。
グラウンド・ゴルフができる場所の探し方は、どこでできるかの記事をご覧ください。パークゴルフのコースは、日本パークゴルフ協会の公式サイトでお調べください。
よくある勘違いと直し方
勘違い1:どちらかが、どちらかの簡単版だと思っている。そうではありません。別の町で別々に生まれた、それぞれ独立した競技です。直し方は、道具とルールを別々に覚えることです。
勘違い2:グラウンド・ゴルフも穴に入れると思っている。入れません。地上の輪の中で止めます。直し方は、最後の一打で「落とす」のではなく「寄せて止める」と考えることです。
勘違い3:クラブを何本も持ち替えると思っている。どちらも1本だけです。直し方は、その1本で遠近を打ち分ける練習をすることです。
勘違い4:罰打を混同する。グラウンド・ゴルフは1打、パークゴルフは2打です。直し方は、その日どちらを遊んでいるかを組の人と最初に確かめることです。
勘違い5:パークゴルフのつもりでグラウンド・ゴルフのクラブを持って行く。用具はそれぞれの協会の認定品です。直し方は、会場の案内を先に読むことです。
似た競技との比べ方は、ゲートボールとの違いの記事も同じ形でまとめています。
まとめ|グラウンドゴルフとパークゴルフは似て非なる競技です
今日の要点は3つです。
- グラウンド・ゴルフは8ホール・最長50m・地上の輪に止めます。
- パークゴルフは18ホール・1ホール100m以内・地面の穴に入れます。
- 罰打はグラウンド・ゴルフが1打、パークゴルフが2打です。
この3つを覚えておけば、どちらの会場でも困りません。細かい決まりは、その日の案内や大会の要項で確かめてください。
どちらを始めるにしても、プレーの前には軽い準備運動をしてください。水分もこまめに取ってください。無理をせず、ご自分のペースで回ることをおすすめします。
グラウンド・ゴルフを始める手順は、はじめ方・道具・費用の記事にまとめています。
よくある質問
Q1. グラウンド・ゴルフのクラブで、パークゴルフはできますか。
できません。用具は、それぞれの協会が認めたものを使う決まりです。パークゴルフのクラブヘッドは木質で600g以下と定められています。会場で借りられることが多いので、まず問い合わせてみてください。
Q2. どちらが体への負担が軽いですか。
歩く距離で見ると、8ホールのグラウンド・ゴルフのほうが短くなります。パークゴルフは18ホールを回ります。ただし体の感じ方は人それぞれです。気になることは、かかりつけの先生にご相談ください。
Q3. 名前が似ているのは、もとが同じだからですか。
違います。グラウンド・ゴルフは1982年に鳥取県泊村で、パークゴルフは1983年に北海道幕別町で、それぞれ別に考え出されました。どちらもゴルフの考え方を取り入れていますが、直接のつながりはありません。
あわせて読みたい
出典
- 日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフのルール」(第5条 用具/第10条 1打付加/第14条 3打差し引き/第16条 標準コース8ホール)
- 日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフの誕生」(1982年・鳥取県泊村/トマリの由来)
- 日本パークゴルフ協会「パークゴルフとは?」(1983年・北海道幕別町/名前の由来)
- 日本パークゴルフ協会「パークゴルフ用具について」(クラブヘッド木質600g以下/ボール直径6cm・80〜95g/ティ2.3cm以下/認定品)
- 日本パークゴルフ協会「パークゴルフは環境と仲良し」(9ホール パー33/18ホール パー66/1ホール100m以内/ホールカップ直径20cm〜21.6cm)
- 日本パークゴルフ協会「コース設置基準」(9ホール単位/1コース500m以内/カップは地表面より10mm埋設)
- 日本パークゴルフ協会「OBに関するルール」(2打付加/クラブ2本分以内に置く)
- 笹川スポーツ財団 スポーツ辞典「パークゴルフ」(1ラウンド18ホール/18ホール1000m以内・9ホール500m以内/クラブ1本)
この記事は「ぐらごるナビ編集部」が書いています。ぐらごるナビは、日本グラウンド・ゴルフ協会および日本パークゴルフ協会の公式サイトではありません。グラウンド・ゴルフを楽しむ方に向けた、非公式の情報サイトです。ルールの最終的な確認は、必ず各協会の公式サイトや大会の要項でお願いします。