グラウンド・ゴルフでホールインワン(トマリ)を出すコツは、距離ごとに「振り幅」を決めておくことです。力の強さで合わせようとすると、毎回ちがう転がりになります。1打目でトマリになると、実打数から3打引けます。
この記事では、標準コースの4つの距離(50m・30m・25m・15m)ごとに、1打目の目標と力加減の作り方をまとめます。ルールの部分は公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフのルール」を出典にしています。
ホールインワン(トマリ)とは|1打目で入ると3打引けます
グラウンド・ゴルフでは、ボールがホールポストの中に入って静止した状態を「トマリ」といいます。そこまでの打数を数えるのがゲームです(ルール第4条)。
1打目でトマリになったときが、ホールインワンです。このときは実打数から1回につき3打を差し引いて計算します(ルール第14条)。
つまり、1打で入れば、そのホールは「1打 − 3打」で計算されます。8ホールの合計打数がぐっと下がります。だからみなさん、ホールインワンをねらいます。
なお第14条の「実打数」という言い方は、2025年のルールブックで整理された表現です(日本グラウンド・ゴルフ協会「ルールブック2025について」)。
標準コースは4つの距離でできています
標準コースは、50m・30m・25m・15mが各2ホール、合計8ホールで構成します(ルール第16条)。
同じ打ち方で4つの距離をこなすことはできません。距離ごとにねらいを変えるのが、いちばんの近道です。
ねらえるかどうかは「輪の広さ」で決まります

協会の用具標準規則では、ホールポストの底の輪は外径36cm(±6mm)と定められています。ボールは直径6cm(±1mm)の正円です(日本グラウンド・ゴルフ協会「用具標準規則」PDF)。
この2つの数字から計算すると、ボールの中心がポストの中心から左右およそ14cmの中に来れば、輪の中を通ります。思ったよりせまい幅です。
ここで大事なのは、通るだけでは点にならないことです。輪の中で「静止」して初めてトマリになります(ルール第4条)。
だから、ホールインワンには2つの条件がそろう必要があります。
- 方向が、左右およそ14cmの中に入っていること
- 強さが、輪の中で止まる程度であること
方向のほうは、構え・握り方・目線でつくります。くわしくはグラウンドゴルフでまっすぐ打つコツ|構え・握り方・目線の3つをお読みください。この記事では、もう一方の「強さ」を扱います。
距離別の力加減|15m・25m・30m・50mのねらい方

4つの距離を、同じ気持ちでねらう必要はありません。ホールインワンを直接ねらう距離と、まず寄せる距離に分けます。
| ホールの距離 | 1打目の考え方 | ボールを止めたい場所 |
|---|---|---|
| 15m | ホールインワンを直接ねらう | ホールポストの中 |
| 25m | ホールインワンをねらう | ホールポストの中 |
| 30m | まず近くに寄せる | ポストの手前や横1m以内 |
| 50m | 2打でトマリを組み立てる | 残り10〜15mの位置 |
15mホール|いちばんの得点源です
15mは、方向のズレも距離のズレも小さくてすむ距離です。ホールインワンをいちばんねらえます。
強さの目安は「ポストを1mだけ通り過ぎる強さ」です。ちょうど届く強さだと、手前で力尽きます。少し余らせるくらいがちょうどよいです。
25mホール|中心をまっすぐねらいます
25mも、まだホールインワンをねらえる距離です。ただし、左右のズレが15mのときより大きく出ます。
ここは方向を優先します。中心にまっすぐ向けて、15mのときより一段大きい振り幅で打ちます。
30mホール|1打目は「寄せる」に切りかえます
30mから先は、無理にホールインワンをねらうと打数が増えやすくなります。強く打って通り過ぎると、戻す1打が余分にかかるからです。
1打目はポストの手前や横1m以内をねらいます。2打目でトマリなら、そのホールは2打です。合計では、こちらのほうが得になることが多いです。
50mホール|2打でトマリを組み立てます
50mは、コースの中でいちばん長いホールです。1打で入れるのは、現実的なねらいではありません。
1打目は、残り10〜15mの位置に置くことをねらいます。そこは自分がいちばん得意な距離だからです。2打目で入ればホールインワンではありませんが、打数は2打でおさまります。
ホールインワンをねらう1打の手順

力加減は「強く・弱く」では覚えられません。クラブを引く幅を決めると、毎回同じ強さが出ます。次の手順で作ります。
- 基準の振り幅を1つ決めます。クラブのヘッドを、右足のつま先の高さまで引く。これを「中」とします。
- その振り幅で何m転がるか測ります。練習の日に、平らな場所で3回打ちます。歩幅で数えれば十分です。
- 「小」と「大」を作ります。「中」の半分の幅を「小」、1.5倍の幅を「大」とします。
- 距離に合わせて段階を選びます。15mが「小」なら、25mは「中」に近い、というように自分の表を作ります。
- その場の条件で一段調整します。芝が長い日、上り坂、向かい風は一段強め。下り坂、追い風、土のコースは一段弱めにします。
打つときは、クラブのヘッドで正しく打ちます。押し出したり、かき寄せたりすると反則で1打加わります(ルール第9条)。
ゲーム中に打つ練習はできません
ゲーム中は、いかなる打球練習も行ってはいけません。反則すると1打加わります(ルール第6条)。
振り幅を決める作業は、ゲームの前か練習の日に行ってください。なお、ボールを打たない素振りについてはルールに定めがありません。気になるときは、同伴の方に一言かけてからにしましょう。
よくある失敗と直し方
失敗1|輪の上を通り過ぎてしまう
方向は合っているのに、勢いで通過してしまう形です。強さが一段大きいのが原因です。
直し方は、振り幅を一段下げることです。「ポストの1m先で止まる」と口に出してから打つと、体がその強さを覚えます。
失敗2|手前で止まってしまう
届かせようとして手首で強く打つと、かえって転がりが安定しません。芝の抵抗に負けて手前で止まります。
直し方は、手首を止めて、振り幅を一段上げることです。振り幅で足りない分は、力ではなく幅で足します。
失敗3|距離によって打ち方が変わってしまう
50mで大きく振った次に15mを打つと、体に強さの記憶が残っています。ここでミスが出ます。
直し方は、打つ前に「今日の小・中・大」を心の中で1回言うことです。距離ごとに段階を選び直します。
失敗4|左右がそろわない
強さの前に、方向が合っていない場合です。左右およそ14cmの幅に入っていなければ、強さを直しても入りません。
この場合は打ち方の見直しが先です。まっすぐ打つコツの記事で、構えと握り方を確認してください。
グラウンドゴルフのホールインワンを出す練習の方法
特別な設備は要りません。公園や庭の平らな場所があればできます。
- 15mの距離感をつくる。目標を1つ置き、そこに止める練習を10回します。入れる練習ではなく、止める練習です。
- 3段階を確かめる。「小」「中」「大」で1球ずつ打ち、転がった距離を歩いて数えます。
- 下り・上りで試す。ゆるい坂で同じ振り幅を打ち、どのくらい変わるか体で覚えます。
練習の前には準備運動をしてください。肩と腰をゆっくり回すだけでも違います。暑い日も寒い日も、こまめに水分を取り、無理をしないことがいちばん大切です。
まだ道具をお持ちでない方は、グラウンドゴルフの用具メーカー一覧の記事をご覧ください。クラブは全長50cm以上100cm以下と用具標準規則で定められており、長さが変わると振り幅の感覚も変わります。協会の用具供給会社の一覧も公開されています。
できる場所を探している方は、グラウンドゴルフはどこでできる?場所の探し方も参考になります。
よくある質問
Q1. ホールインワンは1ラウンドで何回まで数えられますか
ルール第14条には「1回につき3打差し引いて計算する」と書かれています。回数の上限は書かれていません。2回出れば6打、3回出れば9打を差し引く計算になります。大会では要項で別に定めることもありますので、参加前に主催者へご確認ください。
Q2. 風でボールが動いてポストに入ったら、トマリになりますか
ルール第13条では、風によってボールが動き、動いてホールポストに入った場合はトマリとする、と定められています。ゲーム中の判定はプレーヤー自身が行い、難しいときは同伴プレーヤーの同意を求めます(ルール第15条)。
Q3. 50mのホールでもホールインワンをねらうべきですか
ねらうこと自体に決まりはありません。ただ、合計打数を減らすことが目的なら、50mは2打でトマリを組み立てるほうが安定します。まずは15mと25mで確実に近づけることをおすすめします。
まとめ
ホールインワン(トマリ)の出し方は、次の3つにまとめられます。
- 1打目でトマリになると、実打数から3打引ける(ルール第14条)
- 入るかどうかは「方向が左右およそ14cm」と「輪の中で止まる強さ」の2つで決まる
- 強さは力ではなく振り幅で作り、15mと25mで直接ねらい、30mと50mは寄せてから2打目で入れる
まずは15mの距離だけ、止める練習をしてみてください。そこが決まると、ほかの距離も自然にそろってきます。
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出典
- 公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフのルール」(第4条・第6条・第9条・第13条・第14条・第15条・第16条)
- 公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会「用具標準規則」(PDF)(ボール・クラブ・ホールポストの規格)
- 公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会「ルールブック2025について」(PDF)
- 公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会「さぁ、はじめよう!グラウンド・ゴルフ」
この記事は、ぐらごるナビ編集部が公開資料をもとにまとめました。ぐらごるナビは、公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会の公式サイトではありません。グラウンド・ゴルフを楽しむ方に向けた非公式の情報サイトです。ルールの最新の内容は、必ず協会の公式サイトでご確認ください。