グラウンドゴルフのコースを、自分たちで作りたい。公園や公民館の広場で、そう考える方は多いです。
答えは決まっています。標準コースは50m・30m・25m・15mが各2ホール、合計8ホールです。日本グラウンド・ゴルフ協会のルール第16条に書かれています。
この記事では、広さの確かめ方から、並べ方、ホールポストの置き方、片づけまでを順に説明します。
まず結論|標準コースは4つの距離を各2ホールです
先に答えを書きます。作るコースは、次の8つです。
- 50mのホールを2つ
- 30mのホールを2つ
- 25mのホールを2つ
- 15mのホールを2つ
日本グラウンド・ゴルフ協会のルールには、こう書かれています。
標準コースは、50m、30m、25m、15m 各2ホールの合計8ホールで構成する。
この4つの距離をそろえれば、公式と同じ形になります。あとは、置く場所と並べ方を決めるだけです。

なぜ距離が決まっているのか
理由は2つあります。
1つ目は、打ち方の練習になるからです。50mは大きく振ります。15mは小さく転がします。長短がまざると、力の加減を覚えられます。
2つ目は、どこで回っても同じ条件になるからです。打数を人と比べたり、大会に出たりするときに公平になります。
ただし、距離を必ず守らなければいけない、というわけではありません。日本グラウンド・ゴルフ協会は、この競技の特徴をこう説明しています。
場所によって距離やホールポストの数を自由に設定でき、ルールも簡単なため、どこでも、だれでも手軽に楽しむことができます。
つまり、こういうことです。広い場所があるなら標準コース。狭いなら、そこに合わせて短くしてよい。
手順1|場所の広さを測って入るかを確かめる
最初にやることは、場所を測ることです。図面や記憶ではなく、実際に測ってください。
用意するものは、50m以上測れる巻き尺です。歩数で数える方法もありますが、歩幅は人によって違います。正確ではありません。
いちばん長いホールが入るかを見る
確かめるのは、まず50mです。50mのホールを2つ取るので、長い辺が50mより長い場所が必要になります。
スタートの位置とホールポストの間だけでなく、その先にも少し余りが要ります。打ち過ぎたボールが転がるからです。
50mが取れないときは、後半の「場所が狭いときの縮め方」をご覧ください。短いコースでも十分に楽しめます。
地面の種類は問いません
芝でなくても大丈夫です。日本グラウンド・ゴルフ協会の認定コース規程には、こう書かれています。
コースは芝、人工芝、土、砂いずれでも可
公園の土のグラウンドでも、学校の校庭でもかまいません。ただし、大きな石やくぼみは先に直しておきます。
手順2|8ホールの並べ方を決める
次に、8つのホールをどう並べるかを決めます。ここで守る決まりが1つあります。
同じ距離のホールを続けて置かないことです。認定コース規程には、こう書かれています。
同じ距離のホールが連続しないこと(8ホールから1ホールについても同様)
出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「認定コース規程」第2条
8番の次は1番に戻ります。その戻る所も「続けて同じ距離」にしない、という意味です。
よく使われる並べ方の一例
広場の外側を回る4ホールと、内側を回る4ホールに分ける形が分かりやすいです。表にまとめます。
| ホール番号 | 距離 | 置く場所 |
|---|---|---|
| 1番 | 30m | 外回り |
| 2番 | 50m | 外回り |
| 3番 | 30m | 外回り |
| 4番 | 50m | 外回り |
| 5番 | 25m | 内回り |
| 6番 | 15m | 内回り |
| 7番 | 25m | 内回り |
| 8番 | 15m | 内回り |
この並びなら、同じ距離が続きません。8番の15mから1番の30mに戻る所も、距離が変わります。
公式に決まっているのは「4つの距離を各2ホール」と「同じ距離を続けない」の2点です。番号の順は、その場に合わせて決めてかまいません。

番号のつけ方
ホールの表示は1番から8番までです。8ホールより多く作る場合も、通し番号にはしません。
認定コース規程には「8ホールを単位(8ホール×〇コース)とすること ホールの表示は№1~8、2コース以上設置の際も通し番号にしないこと」とあります。
16ホール回るときは、1〜8番を2周する形になります。
手順3|距離を測って印をつける
並べ方が決まったら、地面に印をつけます。作業は2人以上でやると早く済みます。
- ホールポストを置く場所を先に決めます。平らな所を選びます。
- そこから巻き尺を伸ばします。1人が端を押さえ、もう1人が引きます。
- 決めた距離の所に印をつけます。ここがスタートの位置です。
- 8つ分くり返します。番号を書いた紙を置いておくと迷いません。
印には、ライン引きの石灰や小さなコーンを使います。地面を掘る必要はありません。
コースの外の線も決めておきます
コースの外に出たボールは、1打を足して戻します。ルール第10条に書かれています。
プレーヤーは、打ったボールが紛失したり、コース外に出たときは1打付加し、ホールポストに近寄らないで、プレー可能な箇所にボールを置き、次の打を行わなければならない。
出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフのルール」第10条
ですから「どこから外か」を先に決めておきます。植え込みの手前まで、白い線の内側まで、という具合です。
この決めごとを、始める前に全員に伝えてください。あとで もめる原因が1つ減ります。ボールの扱いはあるがままの状態でプレーするルールにもまとめています。
手順4|ホールポストとスタートマットを置く
印がついたら、用具を置いていきます。
ホールポストは、印をつけたゴールの位置に置きます。スタートマットは、そこから測った距離の位置に置きます。
ゲームはスタートマットから打ち始めます。ルール第4条に「所定のボールをきめられた打順にしたがってスタートマットから打ち始め」とあります。
置くときの3つのコツ
- ホールポストは平らな所に。傾いているとボールが止まりません。
- 番号の旗は、打つ人から見える向きに。スタート側に番号を向けます。
- 打つ道すじに物を置かない。ベンチや水道の前は避けます。
3つ目には理由があります。認定コース規程に「各ホールともホールインワンが可能であること」とあるからです。
まっすぐ転がしてホールポストに入る道が、どのホールにも要ります。ホールインワンについてはホールインワン(トマリ)の出し方でくわしく説明しています。
用具は8ホール分そろえます
ホールポストとスタートマットは、ホールの数だけ必要です。8ホールなら8組です。
使う用具は、決められたものです。ルール第5条に「クラブ、ボール、ホールポスト、スタートマットは定められたものを使用しなければならない」とあります。仕様は協会の用具標準規則で公開されています。
どこの会社の品があるかは、グラウンドゴルフの用具メーカー一覧にまとめました。値段の目安は費用の相場をご覧ください。

手順5|安全を確かめてから始める
置き終わったら、最後に安全を見ます。認定コース規程にも「安全に配慮されていること」とあります。
見るところは4つです。
- 打つ向きが、ほかのホールの人にぶつからないか
- 通り道や駐車場に向かって打つ形になっていないか
- 順番待ちの人が立つ場所があるか
- 近くに日かげと、腰かける所があるか
打つ向きがぶつかりそうなら、ホールポストの位置を少しずらします。数メートル動かすだけで直ることが多いです。
体のことも先に決めておきます
始める前に、準備運動の時間を取ってください。肩・腰・足首をゆっくり回します。
水分は、のどがかわく前にとります。夏は日かげでの休憩を、冬は風よけを用意してください。
途中でつらくなったら、遠慮なく休みます。無理をしないことがいちばん大切です。
場所が狭いときの縮め方
50mが取れない場所は、たくさんあります。そのときは短くしてかまいません。
考え方は2つです。
- 長短の差は残す。短くしても、長いホールと短いホールを混ぜます。力の加減の練習になります。
- 同じ距離は続けない。ここは標準コースと同じ考え方でそろえます。
たとえば、長い辺が30mしか取れない場所なら、30m・25m・15m・10mを各2ホールにする、という形が作れます。
これは公式の標準コースではありません。練習用の配置です。大会の記録にはなりませんが、日ごろの練習には十分です。
まっすぐ転がす練習を中心にしたいなら、15m前後を多めにします。まっすぐ打つコツとあわせて使ってください。
常設のコースにしたいとき
仮のコースではなく、いつでも使える専用コースにしたい。そういう相談もあります。
その場合は、日本グラウンド・ゴルフ協会の「認定コース」という仕組みがあります。認定コース規程では、次のような条件が示されています。
- 名称に「グラウンド・ゴルフ」を入れること
- 標準コース(15m×2、25m×2、30m×2、50m×2)がとれること
- 協会が認定したホールポストとスタートマットを常備すること
- 利用者に制限がないこと
- 並列コースでないことが望ましい
手続きや費用は協会が定めています。進め方は体験会・大会を主催する手引きにも書きました。まずはお住まいの都道府県協会にご相談ください。
よくある失敗と直し方
コース作りでつまずく所は、だいたい決まっています。5つあげます。
失敗1|地図やアプリの数字だけで広さを決めた
現地には、木や水道やベンチがあります。直し方は、巻き尺を持って行き、当日と同じ形で測ることです。
失敗2|同じ距離のホールが続いてしまった
50mの次に50mを置くと、規程から外れます。直し方は、紙に1番から8番まで距離を書き出してから置き始めることです。
失敗3|ホールポストが傾いた所にある
ボールが入っても、転がり出てしまいます。直し方は、置く前に平らかどうかを目で見て確かめることです。
失敗4|打つ向きが交差している
となりの組にボールが飛ぶと危ないです。直し方は、全部置き終わったあとに、1番から8番まで歩いて向きを見ることです。
失敗5|片づけを決めていなかった
借りた場所は、元に戻します。ルール第3条にも「プレーヤーは、自分の作った穴や足跡を直して行く」とあります。
直し方は、始める前に片づけの担当と時間を決めておくことです。石灰の線は、水で流すか、ほうきで消します。
よくある質問
Q1. グラウンドゴルフのコースは何ホールですか
標準コースは8ホールです。距離は50m・30m・25m・15mが各2ホールと、ルール第16条で決められています。16ホール回るときは、この8ホールを2周します。
Q2. 8ホールを作るには、どのくらいの広さが要りますか
協会が「何平方メートル必要」と数字で示してはいません。ただし50mのホールを2つ取るため、長い辺が50mより長い場所が必要です。打ち過ぎたボールが転がる余りも見込んでください。
Q3. 距離を短くしてもよいですか
練習や親睦の会なら問題ありません。日本グラウンド・ゴルフ協会も、場所によって距離やホールポストの数を自由に設定できると説明しています。ただし公式の標準コースは50m・30m・25m・15mの各2ホールです。
まとめ
- 標準コースは50m・30m・25m・15mが各2ホール、合計8ホールです
- 同じ距離のホールを続けて置きません。8番から1番に戻る所も同じです
- 作る順は「広さを測る→並べ方を決める→距離を測って印→用具を置く→安全を見る」です
- ホールポストは平らな所に。打つ道すじに物を置きません
- 50mが取れないときは短くしてかまいません。長短の差だけは残します
- 使うホールポストとスタートマットは、協会が定めたものにします
まずは、使いたい広場に巻き尺を持って行ってみてください。長い辺を1回測るだけで、作れる形が見えてきます。
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この記事は「ぐらごるナビ編集部」が公開情報をもとに作成しました。当サイトは日本グラウンド・ゴルフ協会の公式サイトではない、非公式の情報サイトです。ルールや規程は改正されることがあります。最新の内容は、協会・各都道府県協会の公式ページでご確認ください。会場を使うときは、その施設の利用条件を必ずお確かめください。