グラウンド・ゴルフは「あるがまま」が原則です。止まった場所から、そのまま打ちます。草を刈ったり、木の枝を折ったりして打つことはできません。反則は1打付加です(公式ルール 第8条)。
ただし、どうしても打てない場所もあります。その時は1打付加して、ホールポストに近づかない場所へ置き直します。
この記事の結論
迷ったら「動かさない」が正解です。動かす時は1打付加です。
要点は3つです。
- 小石・小枝・砂は取り除けません。取り除くと1打付加です
- 打てない場所に入った時は、1打付加してホールポストに近づかない場所へ置きます
- 水たまりの救済は、公式ルールの第1条から第16条には定めがありません(2026年9月4日確認)
こんな方に読んでいただきたい記事です。例会や大会で判断に迷った方。仲間と話が食い違った方。
今日やること。次の例会の前に、この記事の「動かしてよいもの・いけないもの」の表を一度ご覧ください。
グラウンドゴルフの「あるがまま」とはどういう意味ですか
ボールが止まった場所を、変えずに打つという意味です。
公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会の公式ルールの第8条は「ボールはあるがままの状態でプレー」という条文です。本文は次のとおりです。
「プレーヤーは、打ったボールが長い草や木のしげみなどの中に入ったとき、ボールの所在と自己のボールであることを確かめる限度においてのみ、これらのものにふれることができる。草を刈ったり、木の枝を折ったりしてプレーしてはならない。本条の反則は1打付加する。」
触れてよいのは、2つを確かめる時だけです。
- ボールがどこにあるか
- それが自分のボールかどうか
打ちやすくするために触れることは、認められていません。ここが「あるがまま」の中心です。
迷った時は同伴プレーヤーに聞きます
第15条は「ゲーム中の判定はプレーヤー自身が行う。ただし、判定が困難な場合は同伴プレーヤーの同意を求める。」と定めています。
1人で決めて先に進まないでください。ひと声かけるだけで、後のもめごとが減ります。
水たまりにボールが止まった時はどうしますか
まず、公式ルールを正確にお伝えします。

日本グラウンド・ゴルフ協会の公式ルール(第1条から第16条)には、水たまりの救済を定めた条文がありません。2026年9月4日に公式ページで確認しました。
ですから「水たまりは無罰で出せる」という決まりは、公式ルールには見当たりません。ゴルフやパークゴルフの決まりと混ざりやすいところです。
浅い水たまりなら、そのまま打ちます
ボールが見えていて、クラブのヘッドで正しく打てるなら、そのまま打ちます。あるがままの原則どおりです。
第9条は「ボールを打つときはクラブのヘッドで正しく打ち、押し出したりかき寄せたりしない」と定めています。押し出すと1打付加です。
打てない深さなら、1打付加して置き直します
沈んでしまって打てない時は、置き直す扱いになります。
地域の講習資料にも、同じ考え方が載っています。港北区スポーツ推進委員連絡協議会のニュースポーツハンドブック(グラウンドゴルフ)(令和3年5月)には、次の記載があります。
「ボールが紛失したり、コース内外の水溜り、溝などに落ちた場合は、競技者は1打付加し、動かしたその位置からできるだけホールに近寄らないで、打球可能な箇所にボールを置いて次の打を行わなければならない」
これは地域のハンドブックの記載です。全国一律の公式条文ではありません。大会に出る時は、必ず主催者の要項をご確認ください。
木の下・しげみに入った時はどうしますか
枝を折る、草を刈る、まとめて押さえる。どれもできません。第8条の反則で1打付加です。

できることは、次の2つです。
- ボールの所在と自分のボールであることを確かめる範囲で、草や枝に触れる
- その体勢のまま、クラブのヘッドで打てるかどうかを見る
クラブのヘッドの底面で打つこともできます
低い場所に入った時の対応です。佐賀県グラウンド・ゴルフ協会のQ&Aでは、ベンチの下に入った場合について「正しく打つ(ヒット)ことができれば、ヘッドの底面でも打つことができます」と説明されています。
同じQ&Aでは、ヘッド以外の部分で打つことは反則で1打付加とされています。グリップエンドで押すのはできません。
無理な体勢での打球はおすすめしません。転ぶ危険があります。打てないと判断して、1打付加で置き直すほうが安全です。
段差・溝・くぼみに落ちた時はどうしますか
ここは判断が分かれやすい場面です。

佐賀県グラウンド・ゴルフ協会のQ&Aでは、ボールが溝に落ちた場合について、次のように説明されています。
「ホールポストに近づかないで、クラブ1本分の距離内にボールを動かして打ちます。ただし、この場合は1打付加します。」
同じQ&Aには、その時の基点は「ボールが落ちた所」だと書かれています。深い草でプレーできない場合も、同じ扱いだと説明されています。
他のホールポストに入ってしまった時も同じ考え方です
打ったボールが、別のホールのホールポストに入ることがあります。
同じQ&Aでは、打てる場合はそのまま打つと説明されています。打てない場合は、ホールポストに近づかないクラブ1本分の距離内に動かして打ち、1打付加すると説明されています。
コース外に出た時は第10条です
公式ルールの第10条は次のとおりです。
「プレーヤーは、打ったボールが紛失したり、コース外に出たときは1打付加し、ホールポストに近寄らないで、プレー可能な箇所にボールを置き、次の打を行わなければならない。」
いったんコース外に出ても、転がってコース内に戻って止まったなら、その位置から続けます。佐賀県協会のQ&Aでも「止まったボールがコース内であれば、止まった位置からプレーを続けます。」と説明されています。
打てない場所に止まった時の手順
実際の流れを、番号で示します。
- そのまま打てないか、もう一度見ます。ヘッドの底面でも、正しく打てるなら打てます
- 打てないと判断したら、同伴プレーヤーに伝えます。判定が難しい時は同意を求めます(第15条)
- 基点を決めます。ボールがある場所が基点です
- ホールポストに近づかない向きを選びます。近づく方向へは置けません
- クラブ1本分の距離内で、打てる場所にボールを置きます
- 1打付加します。置いたこと自体が1打です
- その打順では打ちません。次の打順まで待ちます
- スコアカードに付加した1打を入れます。その場で書くと忘れません
7番は見落としが多い点です。佐賀県協会のQ&Aでも「打てません。次の打順まで待ちましょう。」と説明されています。
打ち方そのものに不安がある方は、グラウンドゴルフでまっすぐ打つコツもあわせてご覧ください。
動かしてよいもの・いけないものの一覧
迷いやすいものを、1つの表にまとめました。
| その場にあるもの | 動かせますか | 根拠 |
|---|---|---|
| ライン上の小石・小枝・砂 | 動かせません(1打付加) | 第8条/佐賀県協会Q&A |
| 風で飛んできた小枝・葉 | 全員のプレーが終わるまで動かせません | 佐賀県協会Q&A |
| 長い草・木の枝 | 刈る・折るはできません(1打付加) | 第8条 |
| 他のプレーヤーのマーカー | ずらしてもらえません | 佐賀県協会Q&A |
| プレーの妨げになる他人のボール | 持ち主がマークして取り除きます | 第11条 |
| 自分が作った穴・足跡 | 直して行きます | 第3条 |
| 動いてしまったホールポスト | 元の位置に戻します | 佐賀県協会Q&A |
第11条の本文は次のとおりです。「プレーヤーは、プレーの妨げになるボールを、一時的に取り除くことを要求することができる。取り除くのは、ボールの持ち主であり、その際ホールポストに対して、ボールの後方にマークをして取り除かなければならない。」
取り除くのは、必ず持ち主です。人のボールを勝手に拾わないでください。
よくある失敗と直し方
例会でよく見かける場面です。
- ライン上の小枝を、つい手で払ってしまう。→ あるがままが原則です。全員のプレーが終わるまで、そのままにしてください
- 打ちやすい方向へ横に動かす。→ ホールポストに近づかない側に置きます。近づく側は選べません
- 置き直した後、そのまま続けて打つ。→ 次の打順まで待ちます
- 1打付加を数え忘れる。→ 置いた時に声に出し、その場でスコアカードに書きます
- 水たまりを無罰で出せると思い込む。→ 公式ルールにその条文はありません。大会では要項をご確認ください
- 1人で判定して先へ進む。→ 判定が難しい時は、同伴プレーヤーの同意を求めます(第15条)
- 無理な体勢で打とうとする。→ 転倒の危険があります。1打付加して置き直す判断も大切です
プレーの前には準備運動をしてください。水分を取り、暑い日や寒い日は無理をしないでください。
よくある質問
Q1. 水たまりに入ったボールは、罰なしで動かせますか。
日本グラウンド・ゴルフ協会の公式ルール(第1条から第16条)には、水たまりの救済を定めた条文がありません(2026年9月4日確認)。ですから「無罰で動かせる」という公式の根拠は確認できません。打てない場所として1打付加で置き直す扱いを書いた地域のハンドブックはあります。大会では要項をご確認ください。
Q2. ボールが木の根元にあります。枝を持ち上げて打ってよいですか。
第8条は、草を刈ったり木の枝を折ったりしてプレーすることを禁じています。触れてよいのは、ボールの所在と自分のボールであることを確かめる範囲だけです。反則は1打付加です。打てないと判断した時は、1打付加して置き直す方法があります。
Q3. 1打付加してボールを動かしたら、続けて打てますか。
佐賀県グラウンド・ゴルフ協会のQ&Aでは「打てません。次の打順まで待ちましょう。」と説明されています。動かした時点で、その打順は終わりと考えてください。
まとめ
「あるがまま」を覚えておけば、ほとんどの場面は迷いません。
- 動かさないのが原則です。小石・小枝・砂を取り除くと1打付加です(第8条)
- 打てない時は1打付加。ホールポストに近づかない場所に置きます(第10条・佐賀県協会Q&A)
- 水たまりの救済は公式ルールにありません。大会は要項でご確認ください
判断に迷ったら、同伴の方に声をかけてください。それが第15条の考え方です。
今日はまず、お手元のクラブの長さを見てみてください。「クラブ1本分」がどれくらいかを知っておくと、その場で慌てません。クラブの長さや費用の目安は、用具の会社一覧の記事にまとめています。
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