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グラウンドゴルフの反則と罰打|空振り・OB・打ち直しの数え方

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グラウンドゴルフの反則と罰打|空振り・OB・打ち直しの数え方

グラウンド・ゴルフをしていて、打数の数え方に迷うことがあります。空振りは1打になるのか。コースの外に出たらどうするのか。

結論から申し上げます。グラウンド・ゴルフの罰打は「1打付加」だけです。公式ルールの第1条から第16条に、2打罰や失格の定めはありません(日本グラウンド・ゴルフ協会 グラウンド・ゴルフのルール)。

そして、迷う場面は3つに分かれます。1打付加がつく場面、打ち直しで済む場面、そのまま続ける場面です。この記事では、この3つを分けて並べます。

打数の数え方が3つに分かれることを示す分岐図。1打付加がつく、打ち直しで1打付加なし、そのまま続けるの3つ
図1 迷った場面は、この3つのどれかに当てはまります

罰打は「1打付加」の1種類だけです

グラウンド・ゴルフの罰は、1打足すことだけです。ゴルフのような2打罰はありません。

公式ルールで「本条の反則は1打付加する」と書かれているのは、第6条・第7条・第8条・第9条・第10条の5つです(公式ルール)。

ですから、数え方はこうなります。そのホールで打った回数に、反則の数だけ1打ずつ足す。これだけです。

審判はいません。第15条で「ゲーム中の判定はプレーヤー自身が行う」と定められています。迷ったら同伴プレーヤーの同意を求めます。

公式ルールで1打付加と決まっている5つの反則

まず、日本グラウンド・ゴルフ協会の条文に書かれている5つです。ここが土台になります。

1打付加になる5つの反則を並べた図。ゲーム中の練習、援助を受ける、草や枝を扱う、押し出し・かき寄せ、紛失とコース外の5つ
図2 条文に「1打付加」と書かれているのはこの5つです

1. ゲーム中に打球練習をした(第6条)

ゲーム中は、いかなる打球練習も行ってはならないと定められています。反則は1打付加です。

素振りは打球練習ではありません。ボールを実際に打つ練習が対象です。

2. 援助やアドバイスを受けた(第7条)

物や人の援助、アドバイス、風雨からの防護を受けてプレーしてはいけません。反則は1打付加です。

たとえば、風よけに旗を手で押さえてもらう。打つ方向を人に指し示してもらう。これらが当てはまります。

なお佐賀県グラウンド・ゴルフ協会のQ&Aでは、自分で旗を片手で押さえて打つことも、旗を回して向きを変えて打つことも「違反」としています(佐賀県グラウンド・ゴルフ協会 Q&A)。

3. 草を刈ったり枝を折ったりした(第8条)

長い草や木のしげみに入った時は、ボールの所在と自分のボールであることを確かめる限度でだけ、さわれます。

草を刈る、枝を折る。これをすると1打付加です。ボールはあるがままの状態で打ちます。

この場面の詳しい対処はグラウンドゴルフの「あるがまま」のルールにまとめています。

4. 押し出した・かき寄せた(第9条)

ボールはクラブのヘッドで正しく打ちます。押し出したり、かき寄せたりすると1打付加です。

「正しく打つ」とは、当たった音がして、ボールが弾き出される打ち方です。クラブを当てたまま押し進めるのは反則になります。

打ち方の基本はグラウンドゴルフの打ち方|右手と左手の使い方をご覧ください。

5. ボールが紛失した・コース外に出た(第10条)

打ったボールが見つからない時と、コースの外に出た時です。1打付加になります。

置き直す場所には決まりがあります。ホールポストに近寄らないで、プレーできる場所に置きます。この節は後でくわしく書きます。

都道府県協会のQ&Aで1打付加とされる5つの場面

条文には書かれていないが、実際によく起こる場面があります。都道府県協会が公開しているQ&Aに答えがあります。

ここで紹介するのは、佐賀県グラウンド・ゴルフ協会が公開しているQ&Aの内容です(佐賀県グラウンド・ゴルフ協会 Q&A)。日本協会の条文そのものではありません。

  1. 小石・小枝・砂を取り除いた。あるがままが基本です。取り除くと1打付加になります(Q15)。
  2. 他のホールポストに入って打てない。ホールポストに近づかず、クラブ1本分の距離内に動かして打ちます。1打付加です(Q16)。
  3. ホールポストとボールを結ぶ線をまたいで打った。線とその延長線をまたいで打ってはいけません。1打付加です(Q18)。
  4. クラブを逆に持ち、グリップエンドで打った。ヘッド以外で打つと1打付加です(Q19)。
  5. 溝や深い草で、動かさないと打てない。ホールポストに近づかず、クラブ1本分の距離内に動かします。1打付加です(Q22)。

4番目には補足があります。ヘッドの底面で打つのは差し支えありません。ベンチの下などで、正しく打てる場合です。

5番目にも大事な補足があります。1打付加してボールを動かした時、その打順では打てません。次の打順まで待ちます(Q23)。

空振りは打数に数えません

ここが、いちばん間違いの多いところです。第9条にただし書きがあります。「から振りの場合は打数に数えない」です。

から振りとは、クラブを振ったのにボールに当たらないことです。1打にも入らず、1打付加もつきません。

空振りか打ったかの見分け図。ボールに当たった場合は動かなくても1打、当たらなかった場合は0打で数えない
図3 ボールに当たったかどうかで分かれます

数えない場合(0打)

佐賀県協会のQ&Aでは、次の場合を「打ったことにはならない」としています(Q20)。

  • から振りの風圧でボールが動いた
  • スタートマットだけにクラブが当たり、その振動でボールが動いた

どちらも1打付加はありません。ボールが動いた位置から、もう一度打ちます。

数える場合(1打)

クラブがボールに当たったら1打です。ボールが動かなくても1打になります。佐賀県協会のQ&Aにこの答えがあります。

構えている時にクラブがボールに触れて動いた場合も、打ったことになります(Q21)。打ち直しはできません。動いて止まった位置から次を打ちます。

見分け方は1つだけです。クラブがボールに当たったかどうか。これで判断します。

OB(コース外)と紛失ボールの数え方

OBとは、打ったボールがコースの外に出ることです。アウトボールとも呼びます。

第10条の手順は3つです。順番に行います。

  1. 1打付加します。
  2. ホールポストに近寄らない場所を選びます。
  3. プレーできる場所にボールを置き、次の打を行います。

ボールが見つからない時も同じ扱いです。第10条は、紛失とコース外を同じ条文で定めています。

コース内に戻って止まった時は罰打なし

いったんコースの外に出ても、転がってコース内に戻ることがあります。この場合は罰打がつきません。

佐賀県協会のQ&Aでは「止まったボールがコース内であれば、止まった位置からプレーを続けます」としています(Q24)。

つまり、見るのは止まった場所です。通り道ではありません。

打ち直しになる場面は、1打付加がつきません

「間違えたから罰打だろう」と思いがちですが、違います。打ち直しで済み、罰打がつかない場面があります。

いずれも佐賀県グラウンド・ゴルフ協会のQ&Aによるものです。

  • 打順を間違えて打った。同伴プレーヤーが認めれば、次の打から元の打順に戻します。誰か1人でも打ち直しを要求すれば、正しい打順でやり直します。1打付加はありません(Q6)。
  • 他の人のボールを打ってしまった。持ち主が元の位置に戻し、自分のボールを打ち直します。1打付加はありません(Q7)。
  • スタートマット上で他の人のボールを打った。有効打にはできず、打ち直しです。1打付加はありません。
  • 他の人のマークの位置から打った。自分のマークした位置から打ち直します。1打付加はありません。
  • 間違えて他のホールのスタートマットから打った。正しいホールでプレーをやり直します。

1つだけ、打ち直しができない場面があります。正しいスタートマットから、他のホールのホールポストに向けて打ってしまった時です。この場合は止まった位置から、正しいホールに向かって続けます。

打順の決め方そのものはグラウンドゴルフの打順の決め方にまとめています。

罰打がつかず、そのまま続ける場面

何かが起きても、置き直さず、罰打もつかない場面があります。次の4つです。

  • 風でボールが動いた。第13条で、静止した場所からプレーすると定められています。動いてホールポストに入ればトマリです。
  • 他の人のボールに当たった。第12条により、自分のボールは当たって止まった位置から続けます。当てられたボールは持ち主が元に戻します。
  • 人や観客に当たった。佐賀県協会のQ&Aでは、小石や障害物と同じ扱いとし、止まった位置から打つとしています(Q30)。
  • 壁に当てて跳ね返らせた。クラブのヘッドで正しく打っていれば、跳ね返りを使っても差し支えありません。

ただし、当てられたボールがホールポストに入った場合、そのトマリは認められません(Q29)。当てた側のボールが入った場合はトマリです。

場面別の早見表

ここまでを1つにまとめます。迷った時は、この表をご覧ください。

起きたこと 数え方 出典
から振りした 0打(数えない) 第9条
当たったがボールが動かない 1打 県協会Q&A
ゲーム中に打球練習をした 1打付加 第6条
援助・アドバイスを受けた 1打付加 第7条
草を刈った・枝を折った 1打付加 第8条
押し出した・かき寄せた 1打付加 第9条
紛失した・コース外に出た 1打付加+置き直し 第10条
小石・小枝・砂を取り除いた 1打付加 県協会Q&A
溝や深い草で動かした 1打付加+その打順は打てない 県協会Q&A
打順を間違えた 打ち直し(罰打なし) 県協会Q&A
他の人のボールを打った 打ち直し(罰打なし) 県協会Q&A
風で動いた そのまま続ける 第13条
コース外から戻って止まった そのまま続ける 県協会Q&A

「県協会Q&A」は、佐賀県グラウンド・ゴルフ協会が公開しているQ&Aです。日本協会の条文ではありません。大会では要項をお確かめください。

打数を数える手順

1ホールの打数は、次の順で数えます。紙に書きながらで構いません。

  1. クラブがボールに当たった回数を数えます。から振りは入れません。
  2. 反則の数だけ1打ずつ足します。上の早見表で確かめます。
  3. その場で同伴プレーヤーに伝えます。「今のは1打付加ですね」と声に出します。
  4. 迷ったら同意を求めます。第15条で、判定が困難な場合は同伴プレーヤーの同意を求めると定められています。
  5. ホールが終わったら、その場で記録します。後でまとめて書くと間違えます。

1打目でトマリになった時は、第14条により実打数から1回につき3打差し引きます。引くのは合計打数からです。

この引き算の詳しい手順はグラウンドゴルフのホールインワン(トマリ)にまとめています。

よくある失敗と直し方

ご相談の多い5つを挙げます。

  1. 空振りを1打と数えてしまった。→ 第9条のただし書きで、から振りは数えません。当たったかどうかだけを見ます。
  2. ボールが動かなかったので0打にした。→ 当たっていれば1打です。動いたかどうかは関係ありません。
  3. 打順を間違えて、自分に1打足した。→ 打順の間違いに罰打はつきません。足しすぎです。
  4. コース外に出たボールを、元の場所に戻して打った。→ 1打付加し、ホールポストに近寄らない場所に置きます。
  5. 1打付加で動かした後、続けて打ってしまった。→ その打順では打てません。次の打順まで待ちます。

もう1つ、暑い日や寒い日の注意です。打数でもめると、その場に長く立ち止まることになります。

判定は手短に済ませて、日かげで水分を取ってください。無理はせず、準備運動もしてから始めましょう。

大会に出る前に確かめること

公式ルールの本体は、協会が出しているルールブックです。2025年版が1冊600円(別途送料)で案内されています(日本グラウンド・ゴルフ協会 書籍申込方法)。

大会では、主催者が独自の取り決めを置くことがあります。打順の方式もその1つです。要項に書かれていますので、当日までにお読みください。

同じ打数の方が並んだ時の順位の決め方は、グラウンドゴルフの同点の時の順位の決め方をご覧ください。

よくある質問

Q1 グラウンドゴルフに2打罰はありますか。

ありません。公式ルールの第1条から第16条で定められている罰は「1打付加」だけです(グラウンド・ゴルフのルール)。失格の定めも条文にはありません。

Q2 空振りは1打に数えますか。

数えません。第9条に「から振りの場合は打数に数えない」と定められています。から振りの風圧でボールが動いた場合も、打ったことにはなりません。

Q3 コース外に出たら、どこから打ち直しますか。

打ち直しではありません。第10条により、1打付加したうえで、ホールポストに近寄らないプレー可能な場所にボールを置いて次の打を行います。ただし、転がってコース内に戻って止まった時は、その位置からそのまま続けます。

まとめ

グラウンド・ゴルフの罰打は「1打付加」だけです。迷ったら、3つのどれかに当てはめます。

1打付加がつくのは、条文の5つと、県協会のQ&Aが示す5つの場面です。打順の間違いや他人のボールの誤打は、打ち直しで済み罰打はつきません。風で動いた時は、そのまま続けます。

数える時の決め手は1つです。クラブがボールに当たったか。当たれば1打、当たらなければ0打。ここだけ覚えておけば、たいていの場面は迷いません。

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