介護施設やデイサービスでグラウンドゴルフを開くとき、用具は買わなくても始められます。市の体育館や県の社会福祉協議会から、無料で貸し出している例があります。
進行は施設の職員だけでもすすめられます。教える人が必要なら、地元の協会や自治体の派遣制度に頼む道もあります。
この記事は、施設側の手配だけに絞ってまとめました。借り先・出張の頼み方・費用の目安・当日の段取りの順に進みます。
結論|用具は借りて、進行は職員ですすめられます
まず結論です。施設で開くときにやることは、次の3つだけです。
- 用具を借りる先を決めて、予約する。
- 場所と人数と時間を決める。
- 当日の安全の段取りを紙1枚にする。
用具をそろえることが、いちばん心配な点だと思います。ですが自治体のスポーツ用具貸出は、無料の例が多くあります。
たとえば各務原市は、ホールポストセット4セットと一般用クラブ14セットなどを無料で貸し出しています。貸出期間は1週間以内です(出典:各務原市「軽スポーツ用具の貸出」)。

施設で開くときに決める4つのこと
手配の前に、次の4つを決めておきます。借り先に電話するとき、必ず聞かれる項目です。
1. 日にちと時間
用具の貸出は、予約が必要です。申込の期限は自治体によって違います。各務原市は利用希望日の2週間前までです(出典:各務原市「軽スポーツ用具の貸出」)。
多摩市は、利用月の前月1日から利用日前日までが受付です(出典:多摩市「ニュースポーツ用具の無料貸出について」)。
2. 場所
庭・駐車場・となりの公園・施設のホールなど、平らな場所をひとつ選びます。
標準コースは50m・30m・25m・15mを各2ホール、合計8ホールです(出典:香川県グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフについて」)。
施設の庭でこの距離は取れないことが多いです。室内や短い場所での距離の取り方は、室内・体育館でできるグラウンドゴルフにまとめています。
3. 人数と組
何人で1組にするかを先に決めます。組の分け方は何人で回るかと組の分け方をご覧ください。
施設では、職員1人あたり3〜4人までが見やすい目安です。これは公式の決まりではありません。見守りの人数から逆算して決めてください。
4. 教える人をどうするか
職員だけで進めるか、外から来てもらうかを決めます。初めての方への教え方の順番は、初心者への教え方の手順にあります。
来てもらう場合の頼み先は、この記事の後半で説明します。
用具の借り先は4つあります
借り先は大きく4つです。ご自身の市や県にあるものから順に当たってください。
| 借り先 | 料金 | 申込の目安 | 向いているとき |
|---|---|---|---|
| 市の体育館・スポーツ課 | 無料の例が多い | 2週間前〜前月から | まず最初に当たる先 |
| 県の社会福祉協議会 | 公式ページで確認 | 各協議会に問い合わせ | 高齢者向けの行事で開くとき |
| 地元のグラウンド・ゴルフ協会 | 公式ページで確認 | 各協会に問い合わせ | 教える人も頼みたいとき |
| 買ってそろえる | クラブは1本15,000円(税別)まで | 随時 | 毎月くり返して開くとき |
市の体育館・スポーツ課から借りる
いちばん近くて、無料の例が多い借り先です。「ニュースポーツ用具の貸出」「軽スポーツ用具の貸出」という名前で案内されています。
鹿児島市は、市内7か所の体育館などで無償貸出をしています。グラウンド・ゴルフも対象です(出典:鹿児島市「ニュースポーツ用具を無償で貸していただける施設がありますか。」)。
対象は「市民」や「市内の団体」に限られることがあります。申請書・団体名簿・規約の提出を求める市もあります(出典:各務原市「軽スポーツ用具の貸出」)。
施設の名前で申し込めるかは、最初の電話で確認してください。
県の社会福祉協議会から借りる
高齢者向けの行事を考えている場合、社会福祉協議会にも貸出制度があります。
秋田県社会福祉協議会は、ニュースポーツ用具の貸出とインストラクターの派遣を行っています。対象はグラウンド・ゴルフを含む15種目です(出典:秋田県社会福祉協議会「ニュースポーツ用具貸出・インストラクター派遣」)。
この事業の目的は「高齢者の健康寿命の延伸や地域における交流の場づくりの推進」と書かれています。施設の行事とは相性のよい制度です。
地元のグラウンド・ゴルフ協会から借りる
市や町のグラウンド・ゴルフ協会・愛好会に声をかける方法もあります。用具を持っている団体が多いためです。
探し方は、公式情報の調べ方と頼み先の選び方にまとめています。
買ってそろえる
毎月くり返して開くなら、買った方が手間が減ります。
協会の認定を受けたクラブは、価格が決められています。最大でも15,000円(税別)です(出典:香川県グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフについて」)。
一式でいくらになるかは、8ホール分の用具一式の費用と費用の相場をご覧ください。借りるか買うかの比べ方は用具は借りられるかにあります。
出張で来てもらう場合の頼み方
教える人に来てもらう場合も、頼み先は公的な制度から当たるのが確実です。手順は次の5つです。
- 市のスポーツ課に「指導者派遣」「スポーツ推進委員の派遣」があるか聞きます。
- 対象種目にグラウンド・ゴルフが入っているかを確認します。
- 県の社会福祉協議会に、インストラクター派遣があるか聞きます。
- どちらも無ければ、地元の協会・愛好会に相談します。
- 民間に頼む場合は、公式ページで料金と内容を確かめます。
2番目の確認は飛ばさないでください。派遣制度があっても、種目が決まっているからです。
尾道市のスポーツ推進委員派遣は、対象が「カローリング、ボッチャ、クッブやモルック」などで、グラウンド・ゴルフは挙げられていません(出典:尾道市「スポーツ推進委員の派遣・用具の貸出」)。
同じページには、対象が「市内の団体・グループ(10名以上)」で、申込は行事予定日の1か月前までとあります。人数と期限の条件も、あわせて確認してください。
日本グラウンド・ゴルフ協会には指導者制度があります。どんな指導者がいるかは日本グラウンド・ゴルフ協会の公式サイトで確かめられます。
団体として登録してから頼む流れは、愛好会の作り方と団体登録にまとめています。
1回あたりの費用の目安
施設で1回開く場合、お金がかかる箇所は3つだけです。
用具
自治体から借りられれば無料の例があります。各務原市・多摩市・鹿児島市は、いずれも無料または無償と公表しています(出典:各務原市、多摩市、鹿児島市)。
場所
施設の庭やホールで開くなら、場所の費用はかかりません。外のコースを使う場合は、その施設の料金がかかります。
コースの予約と利用料の調べ方は、グラウンド・ゴルフ場の予約と利用料をご覧ください。料金は施設ごとに違うため、必ず公式ページで確かめてください。
来てもらう人
自治体の派遣制度は無料のものがあります。尾道市は「派遣は無料で行っています」と書いています(出典:尾道市「スポーツ推進委員の派遣・用具の貸出」)。
ただし同じページに、会場・用具・消耗品は主催する側でそろえる、という条件も書かれています。
民間の会社に頼む場合の金額は、ここでは書きません。会社ごとに違い、公表のしかたも違うためです。見積もりと公式ページで確かめてください。
車いす・杖の方への用具の配り方と並べ方
車いすの方も、杖を使う方も、同じ場で楽しめます。
香川県グラウンド・ゴルフ協会は「子どもから、90歳のプレーヤーがいます。車イスのプレーヤーも専用のクラブでプレーしています。」と書いています(出典:香川県グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフについて」)。
低い姿勢で打つことも、ルール上の違反ではありません。佐賀県グラウンド・ゴルフ協会のQ&Aに「両ひざまたは片ひざをついても違反ではありません」とあります(出典:佐賀県グラウンド・ゴルフ協会「Q&A」)。

用具の配り方
当日は、クラブを長さ別に並べておきます。選んでもらう形にすると、配る手間が減ります。
短いクラブも借りられる場合があります。各務原市は一般用のほか、ジュニア用クラブ9セットと幼児用クラブ2セットを貸し出しています(出典:各務原市「軽スポーツ用具の貸出」)。
車いすの方に合うクラブは、長さも形も人によって変わります。地元の協会か用具のメーカーに相談するのが確実です。選び方の基本はクラブの選び方(長さ・重さ)にあります。
左手で打つ方には、左打ちの構えに向くクラブもあります。左利き・左打ちの構えとクラブをご覧ください。
並べ方の工夫
コースの置き方で、移動の負担はかなり変わります。次の4つを決めておきます。
- 車いす・杖の方のホールは、出入口のそばに置きます。
- 短い距離のホールから順に回ってもらいます。
- 各ホールのそばに、いすを1脚ずつ置きます。
- ボールを拾う係を、組ごとに決めておきます。
ボールは直径6cmです(出典:香川県グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフについて」)。手を伸ばして拾うのが難しい方がいるため、4番目は先に決めておくと当日が静かに進みます。
順番の声かけや待ち方は、声かけとマナーにまとめています。
当日の安全の段取り
段取りは紙1枚にして、職員全員に配ります。項目は次の5つです。

- 始める前に準備運動をします。
- 飲み物を手元に置き、休憩を決めた時間に入れます。
- 打つ人の前と横に立たない、を最初に伝えます。
- つらいときは途中でやめてよい、と全員に伝えます。
- 終わりの時間を先に決め、延ばしません。
準備運動のやり方は、肩・腰・手首の準備運動にあります。暑い時期の水分と休憩の取り方は、暑い季節の水分と休憩をご覧ください。
無理をしないことが第一です。体力に不安がある方の回り方は、何歳まで楽しめるかにまとめています。
打つ順番やホールインワンの数え方など、基本の決まりはグラウンドゴルフの基本ルール8つでご確認ください。
よくある失敗と直し方
借りる予約が間に合わない
貸出は、申込の期限が決まっています。2週間前・1か月前という例があります。
直し方は、日にちを決めたらその日に電話することです。用具の空き状況を先に聞き、そのあと行事の日を確定させます。
派遣制度の対象種目に入っていなかった
市に派遣制度があっても、グラウンド・ゴルフが対象外のことがあります。
直し方は、制度名ではなく種目名で聞くことです。「グラウンド・ゴルフでも来てもらえますか」と最初に確認します。
距離が足りず、途中で変えることになった
庭の広さを測らずに8ホール分を考えると、当日に作り直しになります。
直し方は、前日までに歩いて測ることです。距離の測り方は距離の測り方、短い場所での作り方はコースの作り方にあります。
見守りの人数が足りない
1人の職員が8人を見るのは難しくなります。
直し方は、組の数を職員の数に合わせることです。参加人数を減らすのではなく、時間を2回に分ける方法もあります。
まとめ
施設でグラウンドゴルフを開くなら、まず市の体育館に電話してください。無料で貸し出している自治体があります。
来てもらう人が必要なら、市のスポーツ課と県の社会福祉協議会に、種目名を言って聞きます。どちらも無ければ地元の協会に相談します。
当日は、準備運動をしてから始めます。飲み物を手元に置き、無理をしないことを全員に伝えてください。
用具の料金や制度の条件は、自治体と施設で違います。この記事の数字は出典のある公表値だけです。最後は必ず公式ページでご確認ください。
よくある質問
施設の名前で用具を借りられますか。
自治体によって違います。対象を「市民」や「市内の団体」とする例があり、申請書・団体名簿・規約の提出を求める市もあります(出典:各務原市「軽スポーツ用具の貸出」)。最初の電話で、施設として申し込めるかを確認してください。
グラウンドゴルフの用具は何日間借りられますか。
1週間以内とする自治体があります。各務原市と多摩市は、どちらも貸出期間を1週間以内としています(出典:各務原市、多摩市)。期間は自治体ごとに違うため、公式ページでご確認ください。
室内でもできますか。
場所の広さと床の種類によります。標準コースは50m・30m・25m・15mの各2ホールです(出典:香川県グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフについて」)。室内での距離の取り方と床を傷めない用具は、室内・体育館でできるグラウンドゴルフにまとめています。
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この記事は、ぐらごるナビ編集部がまとめました。ぐらごるナビは、日本グラウンド・ゴルフ協会の公式サイトではない、非公式の情報サイトです。ルール・用具・制度の最終の確認は、日本グラウンド・ゴルフ協会またはお住まいの都道府県協会・自治体の公式ページでお願いします。用具の貸出と派遣の条件、施設の料金は変わることがあります。