初めての人に教えるときは、最初に伝えることを3つに絞ります。ゴール、打つ順番、打ったら離れる、の3つです。
残りは打ちながら覚えてもらいます。グラウンド・ゴルフは、一度プレーすれば決まりを覚えられる競技だと日本グラウンド・ゴルフ協会も案内しています。
この記事では、教える順番、声のかけ方、ゲーム中に教えてはいけない決まりをまとめます。出典は協会のグラウンド・ゴルフのルールです。
最初に伝えるのはこの3つです
結論から書きます。初めての人に、打つ前に伝えることは3つで足ります。
- ゴール…ホールポストに入って止まることです。これを「トマリ」と呼びます。
- 打つ順番…先に決めておきます。順番どおりに1打ずつ打ちます。
- 打ったら離れる…打ち終わったら、すぐ場所を空けます。
この3つは、どれも協会のルールに書かれていることです。ゴールと打数の数え方は第4条、打ったら離れるはエチケットの第1条にあたります。
握り方や構えは、このあとで教えます。先に教えると覚えることが増えてしまいます。

全部を先に教えないほうが早く覚えます
理由は3つあります。
1つ目は、グラウンド・ゴルフの決まりがもともと簡単なことです。協会は「ルールがきわめて簡単で、一度プレーすれば覚えられます」と説明しています。
2つ目は、高度な技術が要らないことです。協会も「高度な技術を必要とせず」「初心者でもすぐに取り組めます」と案内しています。打つ前の説明を長くする必要はありません。
3つ目は、立って聞く時間が長いと疲れることです。説明は5分ほどで切り上げて、1打でも早く打ってもらうほうが喜ばれます。
細かい決まりは、必要な場面が来たときに1つずつ伝えます。全体をあとで読んでもらうならグラウンドゴルフの基本ルール8つ|打数とトマリの数え方をお渡しください。
初めての人に教える手順7つ
順番どおりに進めます。1から7までで、だいたい30分です。
- 道具の名前を4つだけ伝えます…クラブ、ボール、ホールポスト、スタートマットです。協会のさぁ、はじめよう!グラウンド・ゴルフでもこの4つが示されています。
- 準備運動をします…肩、腰、手首をほぐします。順番はグラウンドゴルフの準備運動|肩・腰・手首をほぐす順番にまとめています。
- ゴールを目で見せます…ホールポストまで一緒に歩きます。ボールを手で入れて、止まった形を見せます。これがトマリです。
- 握り方を手を添えて1回だけ見せます…言葉よりも、手を持って形を作るほうが早いです。詳しくはグラウンドゴルフの打ち方の基本|右手と左手の役割・握り方をご覧ください。
- 短い15mのホールで1回打ってもらいます…直すのは打ってからです。標準コースには15mのホールが2つあります。
- 打つ順番と、打ったあとの動きを決めます…1番から順に1打ずつ回す形が分かりやすいです。打ったら前に出て、次の人の邪魔にならない場所に立ちます。
- 8ホール回ります…打数は教える側が代わりに数えます。本人には「いま3打です」と伝えるだけにします。
標準コースは50m、30m、25m、15mが各2ホールで、合計8ホールです。短いホールから回る順にすると、成功の場面が先に来ます。

短い距離から始める理由
15mなら、力まずに打っても届きます。ボールが転がってホールポストに近づく形を、早いうちに体で覚えられます。
50mから始めると、力いっぱい振る癖がつきます。まっすぐ転がらない原因にもなります。直し方はグラウンドゴルフでまっすぐ打つ方法|構え・握り方・目線の3つのコツにまとめています。

声のかけ方|一度に1つ、できたことを先に
声のかけ方には、3つの型があります。
1つ目は、一度に1つだけ言うことです。握り方と構えを同時に直すと、どちらも身につきません。
2つ目は、できたことを先に言うことです。「まっすぐ転がりましたね」と言ってから、「次は少し強めに」と続けます。
3つ目は、数や物で言うことです。「もう少し強く」では伝わりません。「あと3歩ぶん先まで」と言えば伝わります。
| 場面 | 伝わりにくい言い方 | 伝わりやすい言い方 |
|---|---|---|
| 届かなかったとき | もっと強く打って | あと3歩ぶん先まで転がしましょう |
| 行き過ぎたとき | 強すぎます | いまの半分の振りで足ります |
| 左右に曲がったとき | 曲がっています | つま先をホールポストにそろえましょう |
| 構えが崩れたとき | 姿勢が違います | ボールの後ろに立ってから打ちましょう |
| うまく打てたとき | (何も言わない) | いまの振りを覚えておきましょう |
打つ場面でプレーヤー同士が使う言葉は別にまとめています。グラウンドゴルフの声かけとマナー|順番・待ち方で言う言葉をご覧ください。
言わないほうがよいこと
打つ直前の声かけは控えます。構えに入ってから言われると、振りが止まってしまいます。
人と比べる言い方も避けます。打数が多くても、8ホール回り切れたことを認める言い方にします。
ゲーム中に教えると1打つきます
ここは大事な決まりです。グラウンド・ゴルフのルール第7条には、次のように書かれています。
「プレーヤーは、打つとき足場を板などで作ったり、人に支えてもらったりするなど、物的・人的な援助やアドバイス、あるいは風雨からの防護を求めたり、受けたりしてプレーしてはならない。」
この決まりを破ると1打が付加されます。つまり大会や、打数を数えているゲームの最中は、打ち方を教えられません。
ですから教えるのは、ゲームが始まる前と、練習のときです。回っている間は、打数を伝えることと、次のホールの場所を案内することにとどめます。
練習の場を作る方法は自宅や公園でできるグラウンドゴルフの練習方法|狭い場所でのコツにまとめています。
教える人に資格は要りません
家族や愛好会の方が教えるのに、資格は要りません。協会には普及指導員という資格もあります。地域で教える機会が多い方はグラウンドゴルフの指導員資格の取り方|審判員制度と講習会の費用をご覧ください。
よくある失敗と直し方
教える側がつまずきやすい点を5つ挙げます。
- 最初にルールを全部説明する…覚えることが多すぎて疲れます。打つ前はゴール、打つ順番、打ったら離れるの3つにします。
- 握り方と構えを同時に直す…どちらも身につきません。1回の声かけで直すのは1つだけにします。
- 50mのホールから始める…届かずに力む癖がつきます。15mから始めて、25m、30m、50mと伸ばします。
- 回っている間に打ち方を教える…ルール第7条で1打が付加されます。教えるのは始める前か練習のときにします。
- 打数を本人に数えさせる…打ち方と数えることを同時にすると混乱します。初回は教える側が数えます。
もう1つ、暑い時期と寒い時期は休みを多く取ってください。水分を取ること、無理をしないことを先に約束しておくと安心です。詳しくは暑い季節のグラウンドゴルフ|水分の取り方・休憩の間隔・帽子と日かげをご覧ください。
まとめ|グラウンドゴルフを教える順番
大事なところを3つに絞ります。
- 打つ前に伝えるのは、ゴール、打つ順番、打ったら離れるの3つだけです。
- 手順は、道具の名前、準備運動、ゴールを見せる、握り方、15mで1打、打つ順番、8ホールの7つです。
- 声かけは一度に1つ、できたことを先に。ゲーム中のアドバイスは1打付加になります。
初めての方がその日どう過ごすかはグラウンドゴルフに初めて参加する日の流れ|受付から片づけまでにまとめています。教える前にこちらも目を通しておくと、案内しやすくなります。
よくある質問
打つ前の説明は何分くらいがよいですか
5分ほどで足ります。協会は「ルールがきわめて簡単で、一度プレーすれば覚えられます」と案内しています。グラウンド・ゴルフには時間の制限がありませんので、残りは回りながらゆっくり伝えてください。
左利きの人にはどう教えればよいですか
無理に右打ちに直す必要はありません。左打ちのまま、左右を入れ替えて教えます。構えとクラブの選び方はグラウンドゴルフは左利きでも大丈夫|左打ちの構えとクラブ選びにまとめています。
道具を持っていない人には何を貸せばよいですか
クラブとボールの2つがあれば打てます。会やコースで貸し出している場合もあります。借りられる場所と中身はグラウンドゴルフの用具レンタル|料金の目安と貸し出し窓口5つをご覧ください。
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出典
- グラウンド・ゴルフのルール|公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会(第4条 トマリと打数、第7条 物的・人的な援助とアドバイス、第16条 標準コースの距離、エチケット第1条)
- グラウンド・ゴルフとは?|公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会(ルールが簡単で一度プレーすれば覚えられること、高度な技術を必要としないこと)
- さぁ、はじめよう!グラウンド・ゴルフ|公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会(用具の4つ、時間とプレーヤー数の制限がないこと)
- よくある質問と答え|公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会(打つ順番の決め方)
この記事は、グラウンド・ゴルフを楽しむ方に向けた非公式の情報サイト「ぐらごるナビ」編集部がまとめました。日本グラウンド・ゴルフ協会の公式サイトではありません。ルールの最終的な内容は協会の案内をお確かめください。