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室内・体育館でできるグラウンドゴルフ|距離の取り方と床を傷めない用具

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室内・体育館でできるグラウンドゴルフ|距離の取り方と床を傷めない用具

結論から申し上げます。グラウンド・ゴルフは、体育館などの室内でもできます。雨の日や寒い時期に、屋外から切り替えて楽しんでいる会もあります。

ただし、屋外とまったく同じようにはいきません。距離・用具・施設の決まりの3つを、先に確かめておく必要があります。

この記事では、その3つを順にご説明します。ルールの数字は、公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会の公開資料を出典にしています。

結論|室内・体育館でもできます。確かめることは3つです

室内でグラウンド・ゴルフを行うときに、先に確かめることは次の3つです。

  1. 距離:その部屋で何メートル取れるかを測ります
  2. 用具:床を傷めない室内用のボールとマットを使います
  3. 施設:その体育館で行ってよいか、用具を持ち込めるかを聞きます

この3つがそろえば、あとは屋外と同じ進め方でできます。打数の数え方も、トマリで3打引く決まりも変わりません。

基本の決まりをおさらいしたい方は、グラウンドゴルフの基本ルール8つ|打数とトマリの数え方もあわせてご覧ください。

先にお伝えしておきます。体育館で行う場合、協会の認定コースにはなりません。理由はあとの「施設への確認」でご説明します。練習会や交流会として行う分には、さしつかえありません。

なぜ室内でもできるのか|協会は「場所を選ばない」と説明しています

日本グラウンド・ゴルフ協会は、この競技の場所についてこう書いています。

プレーヤーの目的、環境、技能などに応じて、運動場、河川敷、公園、庭などどこでも、自由にコースを設定することができます。

(出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフとは?」)

協会の「よくある質問と答え」にも、同じことが書かれています。「用具があればどこででもプレーすることができます」という答えです(出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「よくある質問と答え」)。

つまり、場所の種類で禁じられてはいません。体育館の床の上も、「どこでも」の中に入ります。

ルールの中身は屋外と変わりません

室内だからといって、特別なルールに変わるわけではありません。公式ルールの第14条は、こう定めています。

打ったボールが1打目でトマリになったとき(ホールインワン)は、実打数から1回につき3打差し引いて計算する。

(出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフのルール」)

この計算は室内でも同じです。トマリの数え方は、ホールインワン(トマリ)の出し方と数え方でくわしくご説明しています。

変わるのは「広さ」と「床」の2つだけです

室内で本当に変わるのは、使える広さと、ボールが転がる面です。この2つが、距離と用具の話につながります。

芝の上と板の床では、ボールの転がり方がまるで違います。だから、同じ力で打つと行きすぎます。

体育館の床に8ホールを短くして並べた配置図。長いホールと短いホールを交互にし、ホールポスト同士を離している
図1:体育館では距離を縮めます。長短を交ぜ、ポスト同士は離します

室内での距離の取り方|8ホールを縮めるときの考え方

まず、公式の標準コースを知っておきます。ルール第16条は、次のように定めています。

標準コースは、50m、30m、25m、15m 各2ホールの合計8ホールで構成する。

(出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフのルール」)

いちばん長いホールは50mです。これをそのまま取れる体育館は、多くありません。

ただし協会は、距離を変えてよいとも書いています。「場所によって距離やホールポストの数を自由に設定でき」ると説明されています(出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフとは?」)。

距離を決める4つの手順

  1. 使える面積を実際に測ります。長い辺と短い辺の両方を測ります。
  2. 壁から2〜3歩分を空けます。ここは通路と安全のために残します。
  3. 残った長い辺にそって、いちばん長いホールを1つ置きます。
  4. そのホールを基準に、短いホールを組み合わせます。

長さそのものより、長短の差をつけることが大事です。全部が同じ長さだと、ゲームになりません。

コースの組み方そのものは、グラウンド・ゴルフのコースの作り方で図つきでご説明しています。屋外向けですが、考え方は同じです。

並べ方で気をつける3つのこと

協会の認定コース規程には、コースを組むときの考え方が書かれています。室内でも、この3つは守るのが安全です。

  • 同じ距離のホールが連続しないこと
  • 各ホールともホールインワンが可能であること
  • 安全に配慮されていること

(出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「認定コース規程」)

特に3つめが大切です。狭い室内では、打つ人と待つ人の距離が近くなります。ホールポスト同士、スタートマット同士は、できるだけ離して置いてください。

短すぎて物足りないときの工夫

どうしても距離が取れないときは、まっすぐ打つだけでは終わらない並べ方にします。

たとえば、ホールポストの手前に軽いコーンを置きます。まっすぐ進めないので、横から回り込むことになります。

床にテープで線を引いて、そこを通す決まりにする方法もあります。距離が短くても、むずかしさは作れます。

屋外と室内の違いを一覧にしました

項目 屋外の標準 室内での考え方
ホール数 8ホール(第16条) 8ホールのままでよい。場所がなければ数を減らす
距離 50m・30m・25m・15m 各2(第16条) 取れる範囲に縮める。長短の差をつける
並べ方 同じ距離を続けない(認定コース規程) 同じ
ボール 協会の認定品 床を傷めない室内用にする
打数の数え方 トマリで3打引く(第14条) 同じ
コースの認定 芝・人工芝・土・砂(認定コース規程) 体育館の床は対象外。認定コースにはならない

床を傷めない用具|室内用のボールとマットを使います

ここがいちばん大事なところです。屋外用の用具をそのまま体育館に持ち込むと、床を傷めます。

理由は2つあります。ボールが硬くて重いこと。そしてホールポストの脚が床に直接当たることです。

室内用のボールを使います

室内用として作られたボールがあります。はずみにくく、床に当たる力をやわらげるように作られています。

屋外用のボールは、芝の上をよく転がるよう作られています。板の床では、はずみやすく、止まりにくくなります。

公式ルールの第5条は、用具についてこう定めています。

クラブ、ボール、ホールポスト、スタートマットは定められたものを使用しなければならない。

(出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフのルール」)

この「定められたもの」の中身は、協会の用具標準規則で決まっています。ボールは直径6cm(±1mm)の正円で、重さは75g以上95g以下です。クラブの全長は50cm以上100cm以下です。

室内用として売られているボールには、この規格と大きさや重さが違うものもあります。公式の大会で使うなら、協会の認定マークがあるかどうかを必ず確かめてください。

ボールの種類と選び方は、グラウンド・ゴルフのボールの選び方でご説明しています。

ホールポストの下にマットを敷きます

ホールポストは、床の上にそのまま置くと傷の原因になります。下に敷くマットが用具として売られています。

床面を守るシートも別に売られています。打つところや、ボールが集まるところに敷いて使います。

手元にない場合は、施設にあるマットを借りられるか聞いてみてください。室内用の一式を貸し出している体育館もあります。

買うときは協会の認定企業から選びます

協会は、認定企業の一覧を公開しています。「用具の購入については、以下の各認定企業へお問い合わせください」と案内されています(出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「用具取扱い企業紹介」)。

室内用の品は、この一覧にある会社の公式サイトで探すのが確実です。大手の通販でも、同じ会社の品が買えます。

無理に買いそろえる必要はありません。まずは借りて試す方法もあります。グラウンド・ゴルフの用具レンタルもご覧ください。

クラブと靴はどうするか

クラブは、ふだん使っているもので差しつかえありません。床を打たないよう、すくい上げないことだけ気をつけます。

靴は、体育館で使える室内用の運動靴に履き替えます。土のついた靴は、たいていの体育館で断られます。

クラブの長さと重さの選び方は、グラウンド・ゴルフのクラブの選び方|長さと重さでご説明しています。

室内用のボール・ホールポスト用マット・床面を守るシートの3点と、屋外用との違いを並べた図
図2:室内では、ボール・ポストの下・打つところの3か所を変えます

施設への確認|用具を持ち込めない体育館があります

見落としやすいのがここです。体育館ごとに、できることが決まっています。

たとえば広島市のスポーツセンターです。利用条件に「室内用のみ可」と書かれた館があります。

別の館には「専用使用のみ 当館所有の屋内用セットを使用すること」とあります(出典:広島市スポーツ協会「グラウンド・ゴルフ」施設案内)。

つまり、自分の用具を持ち込めず、施設の屋内用セットを使う決まりの館があるということです。先に聞いておかないと、当日あわてます。

問い合わせるときに聞く5つのこと

  1. 体育館でグラウンド・ゴルフを行ってよいか
  2. 用具を持ち込めるか。施設の屋内用セットを使う決まりか
  3. 床面を守るシートやマットが要るか。貸してもらえるか
  4. 何人まで入れるか。半面だけの貸し切りはできるか
  5. 申し込みの方法と、いつから予約できるか

料金や時間は館ごとに違います。この記事では書きません。必ずその施設の公式ページか、自治体のページでお確かめください。

予約の進め方は、グラウンド・ゴルフ場の予約のしかたにまとめています。場所そのものを探している方は、グラウンド・ゴルフはどこでできる?探し方をご覧ください。

なぜ体育館は「認定コース」にならないのか

協会の認定コース規程は、コースの材質を決めています。「芝、人工芝、土、砂いずれでも可」という定めです(出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「認定コース規程」)。

体育館の板の床は、ここに入っていません。ですから、体育館を認定コースとして登録することはできません。

とはいえ、練習会や会の交流会を開くことに問題はありません。公式の記録が必要な大会だけ、認定コースで行えばよいのです。

大会として開くなら主催者側の決めごとも要ります

室内で会の大会を開くなら、使うボールをそろえておくと公平です。横浜市港北区の大会案内にも、そう書かれています。

「ボールは必ず主催者側で用意したものを使用」という決まりです(出典:横浜市港北区「港北区グラウンドゴルフ大会」)。

室内では、ボールの違いが転がりに大きく出ます。主催者側でそろえるのが、いちばんもめません。

大会そのものの開き方は、グラウンド・ゴルフ大会の主催の手引きにまとめています。

雨の日に屋外から室内へ切り替える手順

当日の朝に雨になることもあります。あわてないよう、手順を決めておきます。

  1. 前もって室内の場所を押さえておきます。当日の空き待ちでは間に合いません。
  2. 切り替えを決める時刻を決めておきます。「朝7時に世話役が決める」のように、はっきりさせます。
  3. 連絡のしかたを決めておきます。電話の連絡網か、集まる場所の掲示かを先に決めます。
  4. 室内用の用具を前日に積んでおきます。当日に探すと遅れます。
  5. 室内用の靴を持ってくるよう伝えます。ここを忘れる方がいちばん多いです。

中止にするか室内に移すかの判断そのものは、雨の日と雨上がりのグラウンド・ゴルフでくわしくご説明しています。

雨の日に屋外から室内へ切り替えるかどうかを決める流れ図。室内を確保済みなら室内へ、未確保なら中止へ進む
図3:切り替えは、朝のうちに「誰が・何時に・どう伝えるか」で決めます

よくある失敗と直し方

失敗1|屋外用のボールをそのまま使った

はずみすぎて、ボールが壁まで転がります。床に打ち跡が残ることもあります。

直し方:室内用のボールに替えます。手に入らない日は、床面を守るシートを広く敷き、力を半分に落として打ちます。

失敗2|距離を屋外のまま8ホール取ろうとした

場所が足りず、ホール同士がくっついてしまいます。待っている人のそばをボールが通って危険です。

直し方:距離を縮め、ホールの数を先に減らします。6ホールを2回まわる形でも楽しめます。

失敗3|施設に聞かずに用具を持ち込んだ

その場で断られ、何もできずに帰ることになります。

直し方:予約のときに「用具を持ち込めますか」と必ず聞きます。館の屋内用セットを使う決まりの体育館があります。

失敗4|強く打つくせが抜けない

床は芝より抵抗が少なく、よく転がります。屋外と同じ力では、必ず行きすぎます。

直し方:はじめの10分を試し打ちにあてます。15m先に目印を置き、どれくらいの振り幅で届くかを体で覚えます。

力加減の練習は、自宅と公園でできる練習方法の考え方が室内でもそのまま使えます。

失敗5|音が響いて隣の利用者に迷惑をかけた

室内はボールの音も声もよく響きます。隣で別の競技をしていることもあります。

直し方:声かけは短く、ボールは足で止めずに拾います。ふだんの心づかいはグラウンド・ゴルフのマナーと心づかいと同じです。

室内グラウンドゴルフの安全と体調への気づかい

室内は雨風がなく過ごしやすい場所です。それでも、気をつけることがあります。

床は滑りやすいことがあります。かかとの減った靴やスリッパは使わないでください。

夏の体育館は、屋外より風が通らず暑くなることがあります。窓や扉を開けて空気を入れ替えてください。

始める前と途中にすること

  • 始める前に、肩・腰・手首をゆっくり動かす準備運動をします
  • のどが渇く前に、こまめに水分を取ります
  • 疲れを感じたら、ホールの途中でも休みます。無理はしません
  • 人の打つ線の上に立たないようにします。室内は距離が近いので特に大切です

準備運動のやり方は肩・腰・手首の準備運動に、水分と休憩の取り方は暑い季節の水分と休憩にまとめています。

まとめ|室内・体育館での進め方

室内でのグラウンド・ゴルフは、次の順で進めれば失敗しません。

  1. 体育館に、行ってよいか・用具を持ち込めるかを聞く
  2. 使える面積を測り、距離を縮めて8ホールを組む
  3. 室内用のボールと、床を守るマット・シートを用意する
  4. 室内用の靴を全員に伝える
  5. はじめの10分を試し打ちにあて、力加減を合わせる

打数の数え方もトマリの決まりも、屋外と同じです。変わるのは、広さと床の2つだけです。

体育館は協会の認定コースにはなりません。それでも、雨の日や寒い時期に会を続けるには、たいへん心強い場所です。

よくある質問

Q1. 体育館で行っても、公式のルールどおりと言えますか。

ルールそのものは同じです。打数の数え方も、トマリで3打引く決まりも変わりません(ルール第14条)。

ただし、距離は標準の8ホール(50m・30m・25m・15m 各2)と違うはずです。その場合、公式の記録とは言えません。会の中の記録としてお使いください。

Q2. 室内用のボールは、協会の認定品ですか。

品によります。認定品かどうかは、ボールに協会の認定マークがあるかで分かります。

公式ルールの第5条は「定められたものを使用しなければならない」と定めています。公式の大会で使うなら、認定マークのある品をお選びください。購入先は協会の用具取扱い企業一覧で確かめられます。

Q3. 体育館が借りられないときは、どこで室内にできますか。

公民館の広間、地区の集会所、学校の多目的室などで行っている会があります。いずれも、その施設に先に相談してください。

場所の探し方はグラウンド・ゴルフはどこでできる?探し方に、協会の公式情報の調べ方はグラウンド・ゴルフの公式情報の調べ方にまとめています。

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この記事は「ぐらごるナビ編集部」が作成しました。公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会と、各自治体の公開資料をもとにしています。

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