マーカーとは、ボールを一時どかすときに、その場所に置く小さな印です。置くのはボールの持ち主で、ホールポストに対してボールの後方に置きます。
大きさは、協会が直径20mm程度・厚さ2mm程度を目安として示しています。クラブやボールのような認定の規格ではありません。
※ ぐらごるナビは、日本グラウンド・ゴルフ協会の公式サイトではありません。グラウンド・ゴルフを楽しむ方のための非公式の情報サイトです。このページの数字は、すべて協会と県協会の公開資料から取っています。
結論|グラウンドゴルフのマーカーは「どかしたボールの位置に置く印」です
マーカーの出番は、1つだけです。自分のボールが、ほかの方の打つ邪魔になったときです。
そのとき、ボールを一時どかします。あとで同じ場所に戻すために、印を置きます。その印がマーカーです。
覚えることは3つだけです。
- どかすのは、ボールの持ち主です。ほかの方のボールを勝手にどかしません。
- 置く場所は、ボールの後方です。ホールポストから見て、ボールの手前側になります。
- 大きさの目安は、直径20mm程度・厚さ2mm程度です。1円玉とほぼ同じ大きさです。
ルールの全体像はグラウンドゴルフの基本ルールにまとめています。あわせてご覧ください。
マーカーを使う場面|ルール第11条「プレーの妨げになるボール」
マーカーの根拠は、公式ルールの第11条です。日本グラウンド・ゴルフ協会のグラウンド・ゴルフのルールに、こう書かれています。
第11条 プレーの妨げになるボール
プレーヤーは、プレーの妨げになるボールを、一時的に取り除くことを要求することができる。取り除くのは、ボールの持ち主であり、その際ホールポストに対して、ボールの後方にマークをして取り除かなければならない。
読み取れることは、次の3点です。
- お願いするのは、打つ人です。「どけてもらえますか」と声をかけます。
- どかすのは、持ち主です。打つ人が自分でどかしてはいけません。
- どかす前に、マークします。これが「しなければならない」と書かれています。
「一時的に」とある通り、その方が打ち終わったら、ボールを元の場所に戻します。
声のかけ方はグラウンドゴルフの順番と声かけに書いています。
マーカーの置き方|4つの手順でできます
その場で迷わないように、手順にしました。自分のボールが邪魔だと言われたときの動きです。
- ホールポストの位置を確かめます。旗が立っている輪のほうです。
- ホールポストから見て、ボールのうしろにマーカーを置きます。ボールに軽くふれるくらいの位置です。
- マーカーを置いてから、ボールを拾います。順番を逆にしません。
- その方が打ち終わったら、マーカーの前にボールを戻します。戻してから、マーカーを拾います。
「後方」とは、ホールポストと反対の側です。ボールとホールポストを線で結んだとき、その線を延ばした手前側になります。
横に置くと、戻す位置が左右にずれます。前に置くと、ホールポストに近づいてしまいます。うしろに置く理由は、ここにあります。

判定は自分で行うのが、グラウンド・ゴルフの決まりです。くわしくはグラウンドゴルフの判定は自分で行いますをご覧ください。
マーカーの大きさの目安|直径20mm程度・厚さ2mm程度
協会のよくある質問と答えの「マークの仕方について」に、大きさが書かれています。
ボールがプレーの妨げになるような場所にある場合、ボールの持ち主が、ホールポストに対して、ボールの後方にマークしてから取り除きましょう。直径20mm程度、厚さ2mm程度の大きさのマーカーを使用するのがいいでしょう。
「直径20mm程度」と言われても、見当がつきにくいと思います。身のまわりの物でいうと、1円玉とほぼ同じです。
造幣局の現在製造している貨幣によると、1円玉の直径は20mm、重さは1gです。手元の1円玉を見れば、目安の大きさが分かります。
厚さ2mm程度というのは、かなり薄いということです。1円玉よりは少し厚いくらい、と考えてください。
リボンの付いた物も使えます。佐賀県グラウンド・ゴルフ協会のQ&Aでは、30mm程度のリボンなどのついたものも可と案内されています。芝の上でも見つけやすくなります。

マーカーは認定用具ではありません|第5条の4つに入っていません
ここが分かれ目です。マーカーには、クラブやボールのような認定の規格がありません。
公式ルールの第5条は、こう定めています。
第5条 用具
クラブ、ボール、ホールポスト、スタートマットは定められたものを使用しなければならない。
定められているのは、この4つです。マーカーは入っていません。
協会の案内も「使用するのがいいでしょう」という書き方です。「使わなければならない」とは書かれていません。
つまり、大きさの20mm・2mmは守るべき規格ではなく、すすめられている目安です。認定マークの付いたマーカーを探す必要もありません。
認定マークが必要なのはクラブとボールです。見分け方はグラウンドゴルフのクラブの選び方|長さ・重さ・認定マークにまとめています。
ただし、大会では主催者の決めた方法に従ってください。地区によって案内が違うことがあります。
マーカーの代わりに使える物・向かない物
マーカーを忘れた日もあります。協会が「これを使ってはいけない」と定めた物の一覧は、公開資料に見つかりませんでした。
ですので、選び方の基準を1つにします。目安の大きさ(直径20mm程度・厚さ2mm程度)に近いかです。
| 代わりに使う物 | 向き・不向き | 理由 |
|---|---|---|
| ゴルフ用の平たいボールマーカー | 向きます | 直径・厚さが目安に近い物が多い |
| 平たい大きめのボタン | 向きます | 薄くて、色が付いていて見つけやすい |
| プラスチックの平たい札 | 向きます | 薄く、風で飛びにくい重さなら使える |
| 小石・小枝 | 向きません | 自分の印かどうか、見分けがつかない |
| ペットボトルのふた | 向きません | 厚みがあり、ボールの通り道の邪魔になる |
| ペグ・枝など刺す物 | 向きません | 地面に穴があく。第3条で穴は直す決まり |
| お金 | すすめません | 禁止の記載は見つからないが、落とすと困る |
小石が向かない理由は、ルールの扱いにもあります。佐賀県協会のQ&Aでは、他の方が置いたマーカーは「地面の小石・小枝や砂と同じ扱い」とされています。
つまり、コースの小石とマーカーは、同じあつかいです。小石を印にすると、どれが自分の印か分からなくなります。
専用のマーカーは、300円から1000円ほどで買えます。香川県グラウンド・ゴルフ協会のグラウンド・ゴルフについてでは、プレーヤーが自分で準備する物として、この値段の目安が示されています。
買える場所はグラウンドゴルフの用具はどこで買えるかに、初めての方のひとそろえは初心者セットの中身と単品での買い方に書いています。
置いたマーカーは動かせません|ライン上にあるときの考え方
打つ方にとって、困る場面があります。ホールポストまでの道筋に、他の方のマーカーがある場合です。
佐賀県協会のQ&Aでは、他のプレーヤーが置いたマーカーは地面の小石・小枝や砂と同じ扱いであり、横にずらしてもらうことはできない、と案内されています。
ですから、よけて打つか、そのまま打つかを選びます。薄いマーカーなら、ボールは上を通っていきます。
ここでも、あるがままの考え方が生きます。くわしくはグラウンドゴルフの「あるがまま」のルールをご覧ください。
逆の場面もあります。自分に都合がよいからと、ボールをどけないようお願いすることはできません。佐賀県協会のQ&Aでは、作戦として他のプレーヤーのボールを取り除かないよう要求することはできない、とされています。

ボールが当たったときも、マーカーがあると助かります
マーカーが役に立つ場面は、もう1つあります。打ったボールが、他の方のボールに当たったときです。
公式ルールの第12条は、こう定めています。
第12条 他のプレーヤーのボールに当たったとき
プレーヤーは、打ったボールが他のプレーヤーのボールに当たったときは、そのままボールの止まった位置からプレーを続ける。当てられたプレーヤーはもとの位置にボールをもどさなければならない。
当てられた側は、元の位置に戻します。ところが、どこにあったか分からなくなることがあります。
先にマーカーで印を置いていれば、戻す場所に迷いません。当たりそうな近い場所にボールがあるときは、早めに印を置いておくと安心です。
当たったときの数え方はグラウンドゴルフでボールが当たったときのルールに、反則と罰打の一覧はグラウンドゴルフの反則と罰打にまとめています。
よくある失敗と直し方
- 打つ人が、自分で相手のボールをどけてしまう。→ どかすのは持ち主です。「どけてもらえますか」と声をかけます。
- マークをせずに、先にボールを拾ってしまう。→ 印を置いてから拾います。順番を体で覚えてください。
- ボールの横や前にマーカーを置く。→ ホールポストの反対側、うしろに置きます。
- ボールを戻す前に、マーカーを拾ってしまう。→ ボールを戻してから、マーカーを拾います。
- マーカーを拾い忘れて、次のホールへ行く。→ 拾うまでその場を離れません。1つ忘れると、次から困ります。
- 小石を印にして、どれが印か分からなくなる。→ 色の付いた専用のマーカーにします。
- 他の方のマーカーを、勝手に横へずらす。→ ずらしてもらうことはできません。よけて打ちます。
マーカーは小さいので、よく無くなります。2つ持っておくと、落としても困りません。ポケットではなく、ふた付きの入れ物に入れると安心です。
まとめ
マーカーは、どかしたボールの場所を覚えておくための印です。使う場面は、自分のボールが邪魔になったときだけです。
置くのは持ち主で、ホールポストに対してボールの後方です。これは第11条で「しなければならない」と定められています。
大きさの目安は直径20mm程度・厚さ2mm程度で、1円玉とほぼ同じです。認定の規格ではないので、薄くて見つけやすい物であれば大丈夫です。
よくある質問
Q1. マーカーは必ず持たないといけませんか。
公式ルールの第5条で定められている用具は、クラブ・ボール・ホールポスト・スタートマットの4つです。マーカーはこの中に入っていません。
ただし第11条は、ボールをどかすときに「マークをして取り除かなければならない」と定めています。印を置く物は必要になります。1つは持っておくのが安心です。
Q2. マーカーの大きさに、守らなければならない決まりはありますか。
協会の案内は「直径20mm程度、厚さ2mm程度の大きさのマーカーを使用するのがいいでしょう」という書き方です。すすめられている目安であり、認定の規格ではありません。
大会では、主催者の案内に従ってください。地区によって決め方が違うことがあります。心配なときは、申し込みのときに聞いておくと安心です。
Q3. マーカーを置いた後、ボールはどこに戻しますか。
マーカーのすぐ前、つまりホールポストに近い側に戻します。どかす前にボールがあった場所です。
戻してから、マーカーを拾います。順番を変えると、位置がずれることがあります。