大会の賞品は、参加費から逆算して決めます。先に賞の数を決め、それから1人あたりの金額を決める順番です。
「相場はいくらですか」とよく聞かれます。ただ、全国の目安を示した公的な資料は見つかりません。ですから、この記事では「◯円が普通です」とは書きません。
代わりに、自治体が公開している大会要項の実例をお見せします。参加賞・上位賞・飛び賞・ホールインワン賞の組み立て方も、手順でご説明します。
結論|賞品は「参加費から逆算」して決めます
賞品選びでつまずく方は、たいてい順番を間違えています。品物から考えると、必ず足りなくなります。
正しい順番は、次の3つです。
- 参加費を決める:1人いくら、または1チームいくらか
- 先に引くお金を引く:保険料・会場代・印刷代など
- 残りを賞に配る:参加賞が先、上位賞と飛び賞はその後
大事なのは2番です。保険料と会場代は、賞品より先に確保してください。ここを後回しにすると、当日に足が出ます。

大会そのものの進め方は、大会・体験会を主催する手引きにまとめています。あわせてご覧ください。
「相場はいくら」と書けない理由
グラウンド・ゴルフの賞品について、全国の金額の目安を示した公的な資料はありません。日本グラウンド・ゴルフ協会にも、自治体にも、そうした一覧は見当たりませんでした。
理由は単純です。大会の規模も、参加費も、主催者もばらばらだからです。
1人200円の大会と、1チーム3,000円の大会が、同じ国の中にあります。この2つに共通の相場は作れません。
インターネットには「賞品は1人◯円が目安」と書いたページもあります。多くは普通のゴルフのコンペの話で、出どころのはっきりしない数字です。うのみにしないでください。
そのかわり、公開されている大会要項を読めば、実際の参加費と賞の組み立て方は分かります。次の章でご覧ください。
自治体の大会要項に見る、参加費と賞の実例
下の表は、市区町村などが公式ページで公開している大会要項から、参加費と賞の内容を抜き出したものです。
| 大会 | 参加費 | 賞の組み立て | 出典 |
|---|---|---|---|
| 港北区グラウンドゴルフ大会(横浜市港北区) | 1チーム3,000円 | チーム表彰と地区表彰で1〜3位。1位は優勝杯(持ち回り)と賞状、2位・3位は賞状。ほかにホールインワン賞、ハイスコア賞(1位・2位の計2名)、参加賞 | 横浜市港北区 |
| 親子&三世代グラウンド・ゴルフ大会(鳴門市) | 1人300円(保険料を含む) | 上位チームに賞品。参加者全員に参加賞 | 鳴門市 |
| スポーツレクリエーショングランプリ(柏崎市) | 1人200円(スポーツ傷害保険料を含む・当日払い) | 各ブロック1〜3位を表彰 | 柏崎市 |
| 新市誕生20周年グラウンド・ゴルフ大会(小林市) | 1人1,000円 | 要項に賞の記載なし | 小林市 |
| かごしま国体開催記念大会(鹿屋市) | 公式ページに記載なし | 優勝旗・優勝カップの授与。地元の高校の調理クラブがお菓子880個、地元の会社が飲み物875本を提供 | 鹿屋市 |
この5つを見ると、参加費の幅はとても広いことが分かります。1人200円の大会もあれば、1チーム3,000円の大会もあります。
いっぽうで、賞の組み立ては似ています。「1〜3位」「参加賞」「特別賞」の3つです。まずはこの形をまねてください。
なお、参加費や賞の内容は年度で変わります。実際に申し込む前に、必ず主催者の公式ページでお確かめください。
賞品の決め方|5つの手順
ここからが本題です。次の5つを順番にやれば、賞品は決まります。
手順1 参加費と人数を紙に書く
まず「1人いくら × 何人」を書きます。40人で300円なら、12,000円です。
人数は少なめに見積もってください。当日の欠席を見込んでおくと、足りなくなりません。
手順2 賞品以外のお金を先に引く
保険料、会場代、印刷代、お茶代を先に引きます。柏崎市や鳴門市のように、参加費に保険料を含めている大会もあります。
残った金額が、賞品に使えるお金です。ここを飛ばさないでください。
手順3 参加賞の1人あたりを決める
残りのお金を、まず参加賞に割り当てます。参加賞は全員分いるので、いちばん金額が大きくなります。
「賞品に使えるお金 ÷ 人数」で、1人あたりの上限が出ます。この中で選べるものを探します。
手順4 上位賞と飛び賞に残りを配る
参加賞を引いた残りを、1位から3位と飛び賞に配ります。1位を厚くしすぎないのがコツです。
横浜市港北区の例では、1位は優勝杯(持ち回り)と賞状です。持ち回りの杯なら、毎年の費用がかかりません。
手順5 もらいに行く・協賛を頼む
お金が足りないときは、地元に相談する手があります。鹿屋市の大会では、地元の高校の調理クラブがお菓子を880個提供しました。地元の会社からは飲み物875本の協賛がありました。
商店会や自治会に声をかけると、品物で協力してもらえることがあります。早めにお願いしてください。

参加賞の決め方|全員に同じものを1つ
参加賞は、全員に同じものを1つ渡すのが基本です。中身に差をつけると、そこで不満が出ます。
選ぶときの目安は3つです。
- 軽いもの:長く歩いて帰る方がいます。重い品物は負担になります
- かさばらないもの:かばんに入る大きさにします
- 好みが分かれないもの:味や色の好みが出るものは避けます
暑い時期なら、飲み物が喜ばれます。鹿屋市の例でも、飲み物が配られています。
参加賞は受付で渡してしまう方法もあります。表彰式まで残らない方がいても、確実に届きます。
飛び賞の決め方|何位ごとに出すかを先に決めます
飛び賞とは、きりの良い順位の方に贈る賞のことです。5位、10位、15位という具合です。
これはグラウンド・ゴルフの公式な規則にはありません。主催者が自由に決めてよい賞です。
決め方は簡単です。次の順でどうぞ。
- いくつ出すかを決める:予算から「3本」「5本」と本数を先に決めます
- 人数を本数で割る:40人で4本なら、10位ごとになります
- 当日の朝に発表する:「10位ごとに賞があります」と開会式で伝えます
飛び賞があると、上位でない方にも楽しみが残ります。最後まで残ってくださる方が増えます。
同じ打数の方が並んだときの決め方は、同点のときの順位の決め方をご覧ください。飛び賞の順位も、この決め方でそろえておくと迷いません。
ホールインワン賞と、協会のダイヤモンド賞
ホールインワン(トマリ)は、グラウンド・ゴルフのいちばんの見せ場です。賞を用意すると、会場が盛り上がります。
ホールインワン賞は「賞を出すホール」を先に決めます
全員分を用意すると、いくつ出るか読めません。横浜市港北区の大会では、賞を設定するホールを当日に発表しています。
この方法なら、品物の数を主催者が決められます。予算が読めるので安心です。
ホールインワンの打数の扱いは、ホールインワン(トマリ)の出し方と3打引きの数え方で説明しています。
ダイヤモンド賞は協会の賞です。主催者が申請します
1ラウンドの8ホールで、ホールインワンを3回以上出した方がいたら、協会の「ダイヤモンド賞」の対象になります。
日本グラウンド・ゴルフ協会の「よくある質問」には、こう書かれています。対象は日本協会に登録されている会員です。
対象となる大会は、日本協会の主催・後援の大会、都道府県協会が主催する大会、市区町村協会が主催する大会と交歓大会です。
申請するのは、選手本人ではありません。大会主催者が、申請書・大会開催要項・普及指導員の直筆署名が入ったスコアカードを添えて申請します。
出典:日本グラウンド・ゴルフ協会「よくある質問と答え」/「ダイヤモンド賞&ホールインワン基金」
贈られるのは、ダイヤモンド章と記念品です。山梨県グラウンドゴルフ協会の案内にそう示されています。
ここで大事なのは、主催者側の備えです。スコアカードに署名できる普及指導員の方に、当日いていただいてください。誰もいないと、申請ができません。
賞品に向くもの・向かないもの
金額より、中身で差が出ます。60代から80代の参加者が多い大会では、次の点にご注意ください。
向くもの
- 日持ちする食べ物:持ち帰りに時間がかかっても傷みません
- 飲み物:その場で飲めます。暑い日はとくに喜ばれます
- 日用品:タオル、ティッシュなど、必ず使うもの
- 賞状:お金はほとんどかかりませんが、いちばん長く残ります
- 持ち回りの優勝杯:毎年の費用がかかりません
向かないもの
- 重いもの:お米や瓶の詰め合わせは、持ち帰りが大変です
- 大きいもの:電車やバスで帰る方が困ります
- 好みの分かれるもの:味の濃いお菓子、色の派手な品
- 使い方の難しい品:説明の要る機械は避けます
用具を賞品にする案もあります。その場合は、日本グラウンド・ゴルフ協会の認定を受けた用具から選んでください。選び方はクラブの選び方|長さ・重さ・認定マークにあります。
当日の渡し方|表彰式の順番
渡す順番を決めておくと、表彰式が短くすみます。長い表彰式は、立っている方の負担になります。
- 受付:参加賞をここで渡します
- 表彰式のはじめ:ホールインワン賞を発表します
- 次に:飛び賞をまとめて発表します
- 最後:3位、2位、1位の順に発表します
参加賞を受付で渡すのは、途中で帰る方への配慮です。最後まで残れない方にも、必ず届きます。

表彰式は、日かげか屋内で行ってください。暑い日や寒い日は、時間を短くします。水分もご用意ください。
よくある失敗と直し方
失敗1 品物を先に決めてしまう
「これがいい」と品物から入ると、予算が合わなくなります。直し方は、参加費と人数を紙に書くことから始めることです。
失敗2 保険料を賞品の後に回す
保険は先です。けがの備えを削ってはいけません。直し方は、参加費から保険料を真っ先に引くことです。柏崎市や鳴門市のように、参加費に保険料を含めて案内する形が分かりやすいです。
失敗3 1位を豪華にしすぎる
1位だけ立派だと、ほかの方が白けます。直し方は、参加賞を先に確保することです。賞状と持ち回りの杯なら、費用をかけずに立てられます。
失敗4 ホールインワン賞を全員分そろえてしまう
何回出るかは読めません。直し方は、賞を出すホールを先に決めることです。当日の朝に発表すれば、予算が守れます。
失敗5 参加賞が重い
お米や瓶の詰め合わせは、帰り道で重くなります。直し方は、片手で持てる大きさに絞ることです。
失敗6 ダイヤモンド賞の申請ができない
3回のホールインワンが出ても、署名できる普及指導員が会場にいないと申請できません。直し方は、開催の相談の段階で、都道府県協会に指導員の手配をお願いしておくことです。
失敗7 表彰式が長い
一人ひとりに言葉をかけると、30分を超えます。直し方は、飛び賞をまとめて発表することです。名前は読み上げ、品物は後で受け取ってもらいます。
まとめ
賞品は、参加費から逆算して決めます。保険料と会場代を先に引き、残りを参加賞から順に配ってください。
全国の相場を示す公的な資料はありません。公開されている大会要項を見ると、参加費は1人200円から1チーム3,000円まで幅があります。
賞の組み立ては、どの大会も似ています。「1〜3位」「参加賞」「特別賞」の3つです。まずこの形から始めてください。
ホールインワンが3回出たら、協会のダイヤモンド賞があります。申請するのは主催者です。署名できる普及指導員の手配を、忘れないでください。
よくある質問
Q1. グラウンドゴルフの賞品は、1人あたりいくらが相場ですか。
全国の相場を示した公的な資料はありません。ですので、金額は申し上げられません。決め方は「参加費 × 人数」から保険料・会場代を引き、残りを人数で割る形です。公開されている大会の参加費は、1人200円から1チーム3,000円まで幅があります。
Q2. 賞品の費用が足りません。どうすればよいですか。
まず、お金のかからない賞を増やしてください。賞状と、持ち回りの優勝杯です。そのうえで、地元に協賛をお願いする方法があります。鹿屋市の大会では、地元の高校と会社から、お菓子880個と飲み物875本の提供がありました。
Q3. 飛び賞は何位ごとに出せばよいですか。
決まりはありません。主催者が自由に決めてよい賞です。目安としては、出せる本数を先に決め、参加人数をその本数で割ります。40人で4本なら10位ごとです。当日の開会式で伝えれば、最後まで楽しんでいただけます。
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この記事は、ぐらごるナビ編集部がまとめました。当サイトは日本グラウンド・ゴルフ協会の公式サイトではありません。グラウンド・ゴルフを楽しむ方に向けた、非公式の情報サイトです。参加費や賞の内容は年度で変わることがあります。お申し込みの前に、必ず主催者の公式ページでお確かめください。