グラウンド・ゴルフ場を新しく作りたい時の相談先は、3つに分けて考えます。
(1)都道府県のグラウンド・ゴルフ協会、(2)協会が認定した用具の取扱い企業、(3)土地と予算を持つ自治体の担当課です。
順番は協会が先です。コースの条件を先に確かめると、作り直しが減ります。
この記事は公開資料をもとにまとめた案内です。ぐらごるナビは日本グラウンド・ゴルフ協会の公式サイトではありません。費用や受付の条件は変わります。必ず各公式ページで確かめてください。
グラウンドゴルフ場の頼み先は3つに分けます
「どの会社に頼めばよいか」から考えると、話が止まりやすいです。先に役割で3つに分けます。
相談先1 都道府県のグラウンド・ゴルフ協会
最初の窓口はお住まいの都道府県の協会です。コースの形や広さの条件を教えてもらえます。
日本グラウンド・ゴルフ協会の問い合わせページでも、近くの協会やクラブの紹介は都道府県協会へ、と案内されています(協会へのお問い合わせ)。
相談先2 協会が認定した用具の取扱い企業
ホールポストやスタートマットは、決められたものを使います。協会は用具の取扱い企業を公開しています。
2026年9月28日に確かめた時点で、50音順に8社が掲載されていました(用具取扱い企業紹介)。まずこの一覧の中から問い合わせると安心です。
買う・借りるの選び方は、頼み先の選び方(買う・借りる・開く)にまとめています。
相談先3 土地と予算を持つ自治体の担当課
常設のコースには土地が要ります。公園や運動広場を使う場合は、その施設を持つ自治体に相談します。
担当課は自治体によって違います。公園を扱う課、スポーツを扱う課、高齢者を支える課などです。
協会に先に相談する理由
グラウンド・ゴルフのコースは、距離の組み合わせが決まっています。標準コースは50m・30m・25m・15mの各2ホール、合計8ホールです(グラウンド・ゴルフのルール)。

この形が取れない土地に工事をすると、後で直せません。土を入れる前に条件を確かめます。
もう一つ理由があります。協会の認定コースを目指す場合、申請書類に「コース設置都道府県グラウンド・ゴルフ協会会長の認定コース申請副申書」が必要です(認定コース規程 第3条)。都道府県協会を通さずには進みません。
整備を頼む前に確かめる10のこと
協会の認定コース規程 第2条は、認定コースの条件を10項目で示しています。認定を取らない場合でも、そのまま設計の確認表として使えます。

| 確かめること | 認定コース規程 第2条の言葉 |
|---|---|
| 1 名前 | 名称に「グラウンド・ゴルフ」を入れること |
| 2 ルール | グラウンド・ゴルフルールでプレーができること |
| 3 距離と用具 | 標準コース(15m×2、25m×2、30m×2、50m×2)がとれ、日本協会認定のホールポスト及びスタートマットがコース数常備されていること |
| 4 並び | 同じ距離のホールが連続しないこと |
| 5 まとまり | 8ホールを単位(8ホール×〇コース)とすること。ホールの表示は№1〜8、2コース以上設置の際も通し番号にしないこと |
| 6 安全 | 安全に配慮されていること |
| 7 ホールインワン | 各ホールともホールインワンが可能であること |
| 8 地面 | コースは芝、人工芝、土、砂いずれでも可 |
| 9 利用者 | 利用者に制限がないこと(市内在住者、ホテル施設利用者等) |
| 10 配置 | 並列コースでないことが望ましい |
出典は認定コース規程(日本グラウンド・ゴルフ協会)です。
地面は芝でなくてもかまいません。土や砂でも条件に入っています。芝の向きや傾斜の読み方は傾斜と芝目の読み方で説明しています。
相談から整備までの進め方
順番をまちがえると、やり直しが増えます。次の8つの順で進めます。

- 使いたい土地を決めます。公園、学校の跡地、河川敷、遊休地などです。
- その土地を持つ自治体の担当課に、利用できるかを聞きます。
- 都道府県のグラウンド・ゴルフ協会に相談します。近くの認定コースを教えてもらいます。
- 近くの認定コースを見に行きます。広さと安全の感じをつかみます。
- 8ホール分の距離が取れるか、図の上で並べます。上の条件表と照らし合わせます。
- 協会の用具取扱い企業に連絡します。ホールポストとスタートマットの数を相談します。
- 造成と芝の工事を頼む相手を決めます。見積もりは複数から取って比べます。
- 維持の担当を決めます。芝刈り、水、線引き、用具の保管です。
仮設で試してから常設にする方法もあります。設営の手順はコースの作り方(8ホールの距離と設営手順)をご覧ください。
認定コースにする場合の手順と費用
協会の認定コースは、規程にそって申請します。施設側が「公認コース」と書いている場合も、この認定を指すことが多いです。
認定コース規程 第3条では、日本協会に次の4つを提出すると定められています。
- 認定コース申請書<様式1>
- コース見取図、各ホールの写真、コース所在地周辺図
- コース設置都道府県グラウンド・ゴルフ協会会長の認定コース申請副申書<様式2>
- 視察者2名による認定コース調査・視察報告書及び視察チェック項目表
視察は1級普及指導員2名が行います。書類はルール等委員会が審査します(第4条)。
認定の期間は、認定を受けた日から5か年後の9月30日または3月31日までです(第4条)。更新は期間が終わる少なくとも3か月前までに申請します(第5条)。
認定料は48,000円(税別)と定められています(第8条)。視察の費用も同じ条にあります。金額や条件は変わることがあります。申請の前に認定コース規程と協会の案内で確かめてください。
工事そのものの費用は、土地の広さと状態で大きく変わります。この記事では相場を書きません。用具や体験の費用の目安は費用の目安にまとめています。
自治体に確かめること
自治体には、コースの整備を助ける制度がある場合があります。
たとえば千葉県野田市は「グラウンド・ゴルフ場等整備費補助金」を公開しています。対象は60歳以上の方が15人以上で組織する団体です。窓口は福祉部高齢者支援課高齢者支援係と書かれています(野田市の公式ページ)。
制度の名前も条件も自治体ごとに違います。同じ制度が他の市にあるとは限りません。お住まいの自治体の公式ページで確かめてください。
広さの目安は、既にある施設の公開情報が参考になります。埼玉県の熊谷スポーツ文化公園は、グラウンド・ゴルフ場1面あたり8ホールを設置できるとしています。隣の芝生広場も使うと最大32ホールになると書かれています(熊谷スポーツ文化公園)。
滋賀県希望が丘文化公園は、協会の公認コース第4号として8ホール×4コースを設けています(希望が丘文化公園)。
近くの施設の作りを見ると、必要な広さが分かります。探し方はどこでできるかの探し方にあります。
よくある失敗と直し方
失敗1 業者を先に決めてしまう
工事の相手を先に決めると、コースの条件が後回しになります。都道府県協会への相談を先にします。
失敗2 8ホールがそろわない土地で始める
認定は8ホールを単位とします。足りない時は、まず仮設で回数を重ねます。土地を広げる話は後からでも進められます。
失敗3 同じ距離のホールを並べてしまう
規程では、同じ距離のホールを連続させません。図の上で番号をふり、距離を書き込んで確かめます。
失敗4 用具の数が足りない
ホールポストとスタートマットは、コース数の分をそろえて常に置いておきます。1コース分だけでは足りません。
失敗5 維持する人を決めていない
作った後の芝刈りと用具の保管が続きません。誰が、いつ、何をするかを紙に書いて決めます。
まとめ
頼み先は3つです。都道府県協会、協会の認定用具企業、土地を持つ自治体の担当課です。
先に確かめるのは距離です。50m・30m・25m・15mの各2ホール、合計8ホールが取れるかどうかです。
認定コースを目指すなら、都道府県協会会長の副申書が必要です。だからこそ、協会への相談が最初になります。
よくある質問
整備はいくらかかりますか
工事の費用は土地の広さと状態で変わります。この記事では相場を書きません。複数の相手から見積もりを取り、内容を並べて比べてください。協会の認定料は規程で48,000円(税別)と定められています。
8ホール分の土地がない時はどうしますか
認定コースは8ホールを単位とします。土地が足りない時は、まず仮設のコースで始めます。手順はコースの作り方をご覧ください。
認定コースでないと大会は開けませんか
大会の条件は、その大会を定める協会が決めます。開きたい大会の要項を、都道府県協会に確かめてください。進め方は大会・イベント主催の手引きにまとめています。
あわせて読みたい
ぐらごるナビ編集部